出版社内容情報
戦争が絶えない18世紀のフランス、そしてヨーロッパ。平和を求め続けた人々の世界秩序構想とはいかなるものだったのか。啓蒙の時代に生み出されたコスモポリタニズム(世界市民主義)の多様な相貌を明らかにし、その意義を捉え直す。争いのない世界をめざす、思想的格闘の軌跡。
内容説明
戦争の時代に生み出された世界市民主義の秩序構想。18世紀の戦乱の中で平和を求め続けた人々の、切実な思索の軌跡。
目次
第1章 祖国への愛と人類への愛
第2章 世界市民の肖像―ル・ブランとフジュレ・ド・モンブロン
第3章 平和のための制度
第4章 商業平和論の展開
第5章 ジャン=ジャック・ルソーにおける戦争と平和
終章 カントの平和論―一八世紀フランスのコスモポリタニズムのプリズムを通して
著者等紹介
川出良枝[カワデヨシエ]
1959年東京に生まれる。1994年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。放送大学助教授、東京都立大学教授を経て、東京大学大学院法学政治学研究科教授・博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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