出版社内容情報
同時期に社会主義体制から転換し,EUに加盟したチェコ,スロヴァキア,ポーランド,ハンガリー,エストニア,ラトヴィア,リトアニア.東欧革命30年を経て,世界金融危機・欧州難民危機後のポピュリズムの台頭に苦悩する中東欧諸国の政治の全体像に迫る.
内容説明
東欧革命30年を経て―。民主化・市場経済化を果たし、EU加盟を実現しながら、世界金融危機・欧州難民危機後のポピュリズムの台頭に苦悩する中東欧諸国の政治の全体像に迫る。
目次
中東欧の政治をどう見るか
第1部 政党政治の展開(体制転換後の政党システムの展開;中東欧諸国における政党システムの流動化)
第2部 政治と経済(市場化とネオリベラリズム;世界金融危機とその後)
第3部 政治と福祉(福祉枠組みの多様化;福祉制度の再転換?)
国際関係の中の中東欧
著者等紹介
仙石学[センゴクマナブ]
1964年千葉県に生まれる。1987年東京大学教養学部卒業。1994年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヒロキです
15
バルト三国とヴィシェグラード諸国の政治から、経済政策や福祉政策について纏めた、今年出たばかりの新書。ポーランドを研究している自分にとっては、法と正義と市民プラットフォームの違いについて、しっかりとまとめられていて、非常に参考になった。最後の左右対立の政党比較もされていて、今後の研究に活かしていきたい。ただ初学者にとっては、専門的なので多少厳しいと思う。今回は図書館で借りたものの、値段が高い高いと思った(笑)2021/09/12
犬
2
反EU、排外主義的ポピュリズムの台頭という一見すると似たような政治状況にあるように思われる東欧諸国も、比較してみると全く正反対の政策をとっていたりする。ハンガリーの権威主義的ネオリベラリズムに関する丁寧な解説があり、勉強になった。2021/10/01
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