出版社内容情報
都市型社会への激変期である六〇年前後を考察した論考を収録するとともに、その成立期である二一世紀前後に至る政治と政党の位置について書き下ろし、市民政治と政党の可能性を提起する。
内容説明
日本の政党政治は新しい段階に入るのか―1960年前後と2000年前後の2回うたわれた「構造改革」は何を意味するのか。都市型社会への激変期である1960年前後を考察した論考を収録するとともに、今日の政治と政党の再編・再生について書下ろし、21世紀日本政治を展望する。
目次
序章 戦後政党の発想と文脈(個人経験と歴史展望の接点;時代の発想・文脈と政治 ほか)
1 一九六〇年前後・日本の政党現実(国民不在の選挙制度;保守・革新―組織の対決 ほか)
2 保守・革新対抗軸の再編(社会党・交錯する二底流;池田内閣とニュー・ライト)
3 社会変動と圧力団体・政党(戦後農村の変容と政治;労組政治活動の論理)
4 都市型社会への移行と政党転機(ニュー・ライトとオールド・ライト;工業社会と革命の論理 ほか)
著者等紹介
松下圭一[マツシタケイイチ]
1929年福井県に生れる。現在、法政大学名誉教授
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