出版社内容情報
維新変革の前後で、宣長学そして篤胤学の思想的特質が果たした役割を国学者たちの状況に即して明らかにする。日本古代を理想世界としながらも、歌文研究、霊魂論をそれぞれに重視する二つの国学の流れのなかで実現した王政復古は、彼らの理想に合致するものだったのか。秩序と変革をめぐる革命の精神史。
【目次】
序章
第一部 身分制社会における国学
第一章 学者と講釈師のあいだ――平田篤胤『霊能真柱』における安心論の射程
第二章 「御民」宣長――林崎文庫碑文一件再考――
第三章 「諏訪」という思想――平田門人松沢義章の世界
第四章 参沢明とは誰か
第五章 本居内遠の文事
補論 「古学本教大意」の再検討
第二部 幕末国学の転回
第六章 予言の大軍――嘉永期の気吹舎
第七章 「幽界物語」の波紋
第八章 若き三輪田元綱
補論 その後の元綱――文久の上京まで
第九章 「みよさし」論の再検討
第三部 王政復古と国学者
第一〇章 新政府と復古神道
第一一章 神々は沈黙せず――平田派神霊事件考
第一二章 諸家執奏廃止と神祇官――三輪田元綱の立場から
第一三章 「国典」「国教」「国体」――祭・政・教をめぐる飯田年平の思想
終章



