出版社内容情報
廃帝アブデュルアズィズは自死か他殺か、本書はオスマン近代史において最も不可解な事件をめぐって、ミドハト・パシャが嫌疑をかけられた裁判について過酷な流刑生活で綴った弁明の書の翻訳である。訳者解題ではその後の研究史をふまえて、この第一級の原典資料の全貌が位置づけられている。
【目次】
本書の主要登場人物
オスマン朝略系図
ミドハト・パシャによる序文
第1章 アブデュルアズィズ帝とその時代
第2章 ユルドゥズ裁判
第3章 ターイフでの流刑生活
編者アリ・ハイダルによる補遺
付 録――起訴審査委員会が作成した捜査報告書
訳者解題(佐々木紳)
目次
第一章 アブデュルアズィズ帝とその時代(クリミア戦争前後の状況;アブデュルアズィズ帝の即位;オスマン臣民の自由と平等 ほか)
第二章 ユルドゥズ裁判(裁判の画策;逮捕と連行;船中での査問 ほか)
第三章 ターイフでの流刑生活(シャリーフ・アブドゥルムッタリブの所業;オスマン・ヌーリー・パシャの着任;シャリーフ・アブドゥルムッタリブの逮捕 ほか)
編者アリ・ハイダルによる補遺
付録 起訴審査委員会の捜査報告書
著者等紹介
ミドハト(ミドハト・パシャ),アフメト・シェフィク[ミドハトミドハトパシャ,アフメトシェフィク] [Midhat Pa〓a,Ahmed 〓efik]
1822年、イスタンブル生まれ。書記官僚として頭角を現し、各地の州知事を歴任。大宰相を2度務め、1876年の憲法発布に尽力した。廃帝アブデュルアズィスの弑逆に関与したとされてユルドゥズ裁判で有罪判決を受け、アラビア半島のターイフに流された。勾留中に2巻にわたる自伝『訓戒』と『驚異の鏡鑑』を著す。1884年、ターイフ要塞の居房内で死去
ミドハト,アリ・ハイダル[ミドハト,アリハイダル] [Midhat,Al^i Haydar]
1872年、イスタンブル生まれ。ミドハト・パシャと第二夫人シェフリバンとの息子。1909年、父の遺した自伝を刊行。一時オスマン帝国の代議院(下院)議員を務めたが、その後、公職に就くことはなかった。晩年に自身の自伝『わが回想、1872‐1946年』を刊行した。1950年没
佐々木紳[ササキシン]
1976年、新潟県生まれ。2001年、東京大学文学部卒業。2011年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、成蹊大学文学部教授。博士(文学)。専門はトルコ近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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