出版社内容情報
戦間期日本製糸業のトップメーカー片倉製糸の,購繭・生糸生産,販売,利潤獲得面での経営特質と,片倉の地方財閥としての展開を,未公刊の経営資料にもとづき,初めて実証的に分析.蚕種業等関連部門の変容を含めた日本蚕糸業の構造変化,諸特質を展望する.
目次
序章 課題と方法
第1章 両大戦間の片倉財閥(持株・不動産部門;金融部門;生産部門)
第2章 片倉製糸の経営特質(繭特約取引;工場経営;製品販売;工場成績と利潤源泉)
第3章 蚕糸業の再編(長野県小県郡蚕種業の変貌;諏訪製糸業における二重構造の展開;横浜生糸売込問屋の後退)
終章 総括