出版社内容情報
満州事変,日中戦争を経て,日英は衝突に至り,1945年敗戦を迎える.大戦下の日英関係はどうであったか.また,戦後パクス・アメリカーナの下の日英関係はいかなるものか.さまざまな摩擦を超えて新しい友好関係を模索する20世紀現代の政治・外交を描き出す.
内容説明
1930年代から今日までの政治外交史を扱った論文を収録。対象とする時代を大きく四つ(1930年代、第二次世界大戦期、1940年代後半から50年代、1960年代以降)に分け、それぞれの時代について、英国側執筆者と日本側執筆者が検討を行っている。
目次
第1章 失われた協調の機会?―満州事変から真珠湾攻撃に至る日英関係
第2章 対決への道―1931‐1941年の日英関係
第3章 綿糸布市場をめぐる日英の角逐―1930‐1936年
第4章 英日関係における経済外交―1931‐1941年
第5章 シンガポールへの道―大戦下の日英関係(1941‐1945年)
第6章 シンガポールから東京湾へ―1941‐1945年の日英関係
第7章 日本軍と英軍捕虜―1941‐1945年
第8章 困難な再調整―1945‐1958年の日英関係
第9章 冷戦初期における国家アイデンティティーの模索―1950年代の日英関係
第10章 摩擦を超えて相互理解へ―1960年以降の日英交流
第11章 遠き友邦:グローバル化の時代における日英関係―1958‐2000年