歴史学選書
近代市民社会の成立 - 社会思想史的考察

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  • サイズ B6判/ページ数 257,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784130250085
  • NDC分類 362.06

出版社内容情報

本書は,アリストテレスの市民社会概念から発し,ジャン=ボダン,ルター,ホッブズ,ジョン=ロック,テュルゴ,アダム=スミス,そしてカント,ヘーゲルらの営みを追究する本書は,〈近代〉と〈市民社会〉を原理的に考察し,〈今日〉を問い直す視点の確立を試みる.
2003年書物復権で復刊

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

23
ボダン、ルター、ホッブズ、ロック、スミス、そしてカントとヘーゲル。世は人につれ、人は世につれ。2024/04/19

馬咲

3
「身分的自由から市民的自由へ」を主題に、近世以降の西洋社会思想が、身分制的構造に基づく「国家=市民社会」という範型を徐々に「国家」と「市民社会」に分離・再構成してゆき、「市民」概念を近代的なものに変質させていく歴史を辿る。扱う思想家は主にボダン/ルター/ホッブズ/ロック/スミス/カント/ヘーゲル。特に「国家」を伝統的な「家」概念とのアナロジーで捉えることで「主権」概念を創出し、身分制的構造の範疇ながら君主の公的支配権と「家長=市民」の私的権利(所有権)という区分をしてみせたボダンの思想史的重要性が分かる。2023/10/20

うえ

3
中身はかなり古い。が、ルター、ホッブズの勉強になる●「この擬制的人格としての国家理解はそのまま『リヴァイアサン』に受け継がれた」これを未だに継続してるのが日本。「ホッブズにとって身体と生命をおびやかす戦争とは…グロティウスの場合と異なり、国家相互間のそれではなく、何よりも内戦のことであった」「テュルゴは、ロックとは異なりただ二種類の法しか認めなかった。すなわち「力force-これを法と呼びうるならば-と、それから衡平equite」がそれである」「本書でとりあげた人物にはむらがあり…ルソーを扱っていない」2015/04/03

Yosuke Saito

1
近代市民社会の成立を、古代から19世紀までコンパクトまとめている。中心となるのは、17世紀以降の思想展開。2011/11/29

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