出版社内容情報
シルクロードを越えて古典期のギリシア・ローマへと至る日本人の想いは,必ずしも正確な史実をふまえたものではない.本書は,古代ギリシアの特異な国家形態(ポリス)とその運営の実際を中心に,政治と社会の関わりの中に浮び上る古典期ギリシア像を描出する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さーもんマヨ
6
A アテナイ政治入門書2017/02/07
ハルバル
1
古典期アテネを法制・経済面から探った本。 いつ読んでもアテネの民主制は複雑かつ精緻だ。 本当に古代なのか? 現代から見れば当然欠点が目につくものの、市民の政治参与に対する平等性が周到に考えられていたことが分かる。 その民主政治を支えた一翼、市民よりも多い奴隷が担った役割なども面白かった2014/09/20
わたる
1
学部生向けの講義をもとにしたらしいが、なかなかアカデミックな良書。ポリス民主制が古典期アテネで完成し、アテネがポリスの一典型として歴史的な役割大とした上で、古代民主制の仕組みと実態、そしてそれを支えた社会的基盤に言及している。その考察は執政者から一般市民・在留外人・奴隷に及ぶ。古典期アテネにおいて市民間の格差は小さいが、市民と非市民(奴隷、自由人たる在留外人)との間の隔たりは大きい。これを著者は共同体意識の強さによって説明する。2012/07/22