出版社内容情報
日本列島は南北に長い島国であり,その北と南では環境も大きく異なる.この列島に稲作農耕が伝来すると,一気に農耕会社へと転換していったが,列島の北と南には,さまざまな要因から別の道を歩んだ文化があった.日本史の教科書にも登場しない二つの文化を追求.
内容説明
日本史の概説にも教科書にも全く登場しない文化が、日本列島の北と南にあった。
目次
1 日本文化と農耕のもつ意味
2 北海道の文化
3 南島の文化
4 北海道の文化と南島の文化の共通点
5 農耕と社会について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
19
北の文化・中の文化・南の文化2023/03/31
Masatoshi Oyu
2
日本が単一民族であるという言説が虚妄であることがよくわかる。我々は近代国家の国境を前提にヒト・モノ・カネ・情報の流通をイメージするが、そんなものが存在しない時代は我々が創造しないスケールでそれらが飛び交っていたことが分かる。京都の武具商人が大陸に営業に行っていたり、日蓮宗の宋が満州あたりで尊崇を集めていたり、海洋を通じたシベリアや南方との交流などなど。古代史に興味がある人には激賞の一冊。2018/03/08
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