目次
1(近代東アジア国際関係史―一九世紀から二〇世紀前期;現代東アジア国際関係史―二〇世紀後期から現在)
2(東北アジア)
3(東南アジア)
著者等紹介
田中明彦[タナカアキヒコ]
政策研究大学院大学学長、東京大学名誉教授。専門は国際政治学。東京大学教養学部卒業。マサチューセッツ工科大学でPh.D.(政治学)。東京大学教養学部助教授、東洋文化研究所助教授、教授、同所長、国際協力機構(JICA)理事長などを経て、現職。主著に『新しい「中世」』(日本経済新聞社、サントリー学芸賞受賞)など多数
川島真[カワシマシン]
東京大学大学院総合文化研究科教授、専門はアジア政治外交史、博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。北海道大学法学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科准教授などを経て現職。主著に『中国近代外交の形成』(名古屋大学出版会、サントリー学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
20
本書は、Ⅰ国際関係史概論、Ⅱ各国史(東北アジア)、Ⅲ各国史(東南アジア)の全三巻で構成される。国際問題研究所での研究が元になっていて、東アジアの20世紀を国際関係と国家(政治体制)建設という二つの観点に重点を置いて叙述している。近年の研究動向も踏まえてアップデートされた形なのでそれほど古さは感じない。戦争と平和、停滞と繁栄、激動の歴史の渦の中で、政治的に多様な東アジア各国・地域がどのように経済的発展を遂げてきたのか。そのダイナミズムを思う存分味わえた。大きな仕事を一つやり終えたような読後感。2021/07/31