出版社内容情報
古事記・日本書紀など古代日本神話を素材に、カッシーラーの「象徴形式としての神話」理論を再検討し、作品論的・社会史的アプローチによる精緻なテキスト分析をおこなう。ヨーロッパを代表する日本思想研究者による神話論、待望の邦訳。訳者解説を巻末に収録。
【目次】
I 象徴形式としての神話
第1章 方法論的考察
1 方法論的前提/2 象徴形式としての神話の特徴:カッシーラーの理論の再検討を手がかりに
第2章 象徴形式としての神話的な根拠の語り:日本の神話テクストの分析のための研究対象と方法
1 研究対象の規定/2 研究の方法:日本の神話論研究のための象徴形式の思想の定式化
Ⅱ 日本古代の神話と神話論
第1章 象徴の配置
第2章 社会構造と文化の布置
第3章『古事記』と『日本書紀』の神話譚:主題の枠組み
第4章 誰が……?
1 名前/2 演者
第5章 ……何をする?
1 なる/生じる/する/2 抑圧とその委譲/3 恋愛による征服と個人間のつながり/4 文化的な制度/5 見ることと讃めること/6 アクタント
第6章 どこで?:基底的な力と世界の諸領域
第7章 何を使って?:事物とクラスの概念
第8章 神話の秩序
1 同一性と差異,同種性と多様性/2 調整体系/3 連結
第9章 神話の力学
1 祝詞:神話論の形式および内容の力学/2 氏文:社会的な力学および間テクスト的な力学をめぐって
第10章 総括
1 象徴の布置の力学/2 神話および神話論の形成的契機/3 象徴形式としての神話?
注・参考文献
訳者解説(板東洋介)
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