出版社内容情報
プロテスタント多数派のもとで成立したアメリカ合衆国は、「宗教の自由」を憲法に掲げながらも、様々な「宗教的不寛容」を併存させていた。宗教の自由の理念の形成と展開、世界的普及の実態を反カトリック的プロテスタントたちの活動から明らかにする。
目次
序章 宗教の自由の歴史と反カトリック
第1章 アメリカ的反カトリックの勃興
第2章 福音主義、宗教の自由と反カトリック団体の発展
第3章 環大西洋世界と普遍の自由―福音主義連盟・マデイラ・一八四八年革命
第4章 反カトリック団体の合併と一八五〇年代の奴隷制問題
第5章 宗教の自由を求める運動
終章 宗教の自由と白人プロテスタント国家アメリカ
補章 反カトリックと学校問題、教会財産問題
著者等紹介
佐藤清子[サトウセイコ]
1982年生まれ。専門は宗教学、アメリカ合衆国の宗教。2004年東京大学文学部卒業(宗教学宗教史学)。2006年東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。2010年シカゴ大学神学部修士課程修了(Master of Arts in Divinity)。2017年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(博士(文学))。2022年より東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学研究室助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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