出版社内容情報
初期自然学から,問う人ソクラテスを描いて新しい知の探求の道を開いたプラトン,諸学の礎を築いたアリストテレスへ.人間の「知」のあらゆる萌芽を秘めつつ,哲学そのものの成立の機微をうかがう待望の通史.
目次
序章 古典ギリシア哲学の成立
第1章 初期自然学の誕生
第2章 パルメニデスとパルメニデス以後の人びと
第3章 ソクラテス
第4章 プラトン
第5章 アリストテレス
終章 ヘレニズム期と古代末期の哲学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無識者
15
哲学史は勉強の意欲を失ったときの強力なカンフル剤だと思う。今から2000年も前に君のいってることはアリストテレス大先生が整理してますからというものが結構ある。先人の研究を整理してから、物事を考えることは、思考の能率をかなり高めてくれる。又アリストテレスはどのようにして物事を説明するべきかも提示してくれているのだ。2016/11/18
amanon
5
何となしいかにも教科書的な無味乾燥な内容を予想していたが、実際に手にとってみたら、ちょうどいい塩梅で、著者の見解が述べられいるのと、平易な語り口が妙に心地良くて、意外とさくさく読み進めることができた。もともとギリシャ哲学に対して、どこか苦手意識があったのだけれど、本書を読むことで、ある程度知識が整理され、また理解も深まった感がある。とりわけ百頁以上の紙幅がさかれているプラトンはちょっとした入門書の態をなしているが、やややりすぎの感も…それでも、その著作を読み返したくなった。後、アリスとテスも読まないと…2025/04/28
Yosuke Saito
0
古代ギリシャ哲学の教科書として使用。プラトンにかんする記述が多め。2011/12/07
yukihirocks
0
めっちゃ良かった。「プラトンとかアリストテレスを幾つか読んで、確かに面白かったけど、よくわからないところも多かったなあ…」という自分にとって、この本はまさしく痒いところに手が届くといった感じ。ああ、そういうことだったのか! という快感を味わえる。非常におすすめできる一冊!2024/09/20