講談社文庫<br> 新装版 大逆転! 小説 三菱・第一銀行合併事件

個数:1
紙書籍版価格
¥817
  • 電子書籍
  • Reader

講談社文庫
新装版 大逆転! 小説 三菱・第一銀行合併事件

  • 著者名:高杉良【著】
  • 価格 ¥817(本体¥743)
  • 講談社(2011/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062766326

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

三菱、第一銀行が合併――1969年元日、歴史的スクープが読売新聞の一面を飾った。金融国際化を見越した両行頭取による合併工作に、非財閥系の第一マインドを消滅させてはならじと一人反対の姿勢を貫いた常務の島村。いきなりの左遷にも怖じることなく闘う姿に、組織と人間のあり方を問う記念碑的企業小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

誰かのプリン

18
昭和44年、三菱銀行との合併を阻んだ第一銀行の男達。マスコミ発表から13日間と言う短期間で如何に覆したのか?当時は携帯電話もメールもない。正に神業だ。 面白く読めました。一気読みです。2017/08/02

だまし売りNo

5
長谷川頭取は吸収合併ではなく、対等合併であると力説する。しかし、その根拠は自分と三菱銀行頭取の信頼関係というだけであり、具体性がなく、納得できない。住民説明会で「ご理解ください」を繰り返すだけの行政や不動産会社と同じである。説明責任を果たしたとは言えない。 2018/12/17

茶幸才斎

5
昭和43年、第一銀行の長谷川頭取から業界2位の三菱銀行との合併話を打ち明けられた常務取締役の島村道康は、それが事実上の吸収合併であることから強く反対する。だが、ワンマン経営の長谷川の前に取締役会は沈黙し、孤立した島村は関連会社の東亜ペイントに出向を命じられる。島村は、同じく合併反対派の井上会長や酒井相談役と連携しながら、主な取引先重役や各地の支店長、労働組合に接触して反対論を盛り上げる。個人プレーの倍返しが共感を呼ぶ昨今と違い、根回しによる組織戦で反撃に出る当たり、時代を反映していて興味深い。面白かった。2014/03/08

あっきー

3
経済小説の金字塔とも言える名作。フィクションではあるのだろうが内容は歴史小説であり史実に基づく。こうした企業の舞台裏はなかなか表に出てこないものであり非常に興味深い。一人のカリスマの思うようにはいかないのは日本だからなのか、時代だからか、いずれにしろしっかりとした話し合いが重要なのは間違いない。2022/07/24

ジョルジョ

3
この合併の話が昭和44年ということを考えると、非常に興味深い。合併がなされていたら、三菱グループ、古河グループ、川崎グループが一緒になり、巨大産業グループになったのだろうか?2015/12/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/660691
  • ご注意事項