出版社内容情報
アフェクト(情動)理論の代表的思想家、ブライアン・マッスミ。初の単著邦訳。
漠然とした不安、絶え間ない予測、先回りする管理。テロ対策から生成AIまでを先取りし、意識の手前で働く「情動」のハッキングを通じて可能性そのものを統治する「存在権力」。その作動原理を理論的に解き明かし、現代社会の閉塞の正体に迫るマッスミの政治哲学。
Brian Massumi, Ontopower: War, Powers, and the State of Perception, Duke University Press, 2015の全訳。
【目次】
今日の先制:別の手段による戦争の継続(日本語版への序文)
序文
Ⅰ 諸権力
第1章 先制の優越:脅威の作動的論理
第2章 国民的事業としての非常事態:権力の生態学への階梯
Ⅱ 知覚の諸権力
第3章 知覚攻撃:固有の時間への強制
第4章 権力を先端へ:情報を尖鋭化する
第5章 錯綜と歴史
Ⅲ 情動への権力
第6章 恐れ:(スペクトラムは語る)
第7章 未来における情動的事実の誕生
あとがき 長い過去の後で:現在の歴史への回顧的な序論
『存在権力』解題 伊藤 守
訳者あとがき
内容説明
アフェクト×政治=存在権力。気候変動、金融危機、パンデミック―。繰り返される「脅威」の予兆は、いかにして私たちの現実を編成し、行動を拘束しているのか。スピノザ、パース、ベルクソン、ホワイトヘッド、シモンドン、ドゥルーズ―を継承し、フーコー以後の権力論を更新する。未来の可能性を変調する21世紀の権力=「存在権力(Ontopower)」を読み解く、ブライアン・マッスミの代表作。まだ起きていない未来が統治される世界へようこそ。
目次
1 諸権力(先制の優越―脅威の作動的論理;国民的事業としての非常事態―権力の生態学への階梯)
2 知覚の諸権力(知覚攻撃―固有の時間への強制;権力を先端へ―情報を尖鋭化する;錯綜と歴史)
3 情動への権力(恐れ―(スペクトラムは語る)
未来における情動的事実の誕生)
あとがき 長い過去の後で―現在の歴史への回顧的な序論
著者等紹介
マッスミ,ブライアン[マッスミ,ブライアン] [Massumi,Brian]
モントリオール大学名誉教授、哲学者、社会理論家。ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『千のプラトー』、ジャン=フランソワ・リオタール『ポスト・モダンの条件』などの英訳でも知られる。専門は経験哲学、アート/メディア理論、政治哲学
伊藤守[イトウマモル]
早稲田大学名誉教授。専門は社会学、メディア・スタディーズ
川村覚文[カワムラサトフミ]
大妻女子大学文学部コミュニケーション文化学科准教授。専門は批判理論、メディア文化論、カルチュラル・スタディーズ
滝浪佑紀[タキナミユウキ]
立教大学現代心理学部映像身体学科教授。専門は映画研究、メディア論
原島大輔[ハラシマダイスケ]
立教大学現代心理学部映像身体学科助教。専門は基礎情報学、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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