内容説明
後継者争いから脱落したジョシュアと共に、本業である金貸しに精を出すリリアナ。そこに王弟エドワードが踏み込んできた。債務者に機密文書盗難の疑いがあり、差し押さえた家財を没収するというのだ。一方、ブラッドフィールド家では次々と候補者が脱落し、残された二人の旗色が鮮明になっていた。そこに再び殺人事件が起こる。リリアナの母の事件も絡み、二人を取り巻く状況は緊迫感を増していく。感動の大団円!
著者等紹介
夏目翠[ナツメスイ]
第4回C・NOVELS大賞を『翡翠の封印』で受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
37
稀代の悪女リリアナが何故聖女と呼ばれているのか。そして婚約者である二人が結婚に至るまで、全部まるっと大団円に繋がる最終巻でした。想像していた通りの伏線も回収されていてよかったです。策士は相手を罠に嵌めるし落とすけれど、恋はもっと自由に自動的に落ちるものなんだなあと思いました。籠の中の姫君だったジョシュアも無事にぞくっとするような色気のある青年になったけど、結局リリアナの尻に敷かれていたり、そんなリリアナも24歳で自分は成熟した大人だと言い張ってるたりと微笑ましくて、全力で二人の未来を祝福したくなりました2014/04/20
しゅてふぁん
23
この物語の登場人物は策士だらけ!さすが一国と同じ規模の財産を持つ一家だけのことはある(笑)結末は予想通りで、大団円。そこに辿り着く過程を楽しみました♪2017/07/17
ダージリン
21
1,2巻でたまった鬱憤?がこの巻で晴らされました!予想外な展開は無いけれど、お約束は大事ですよね(笑)。ジョシュアもがんばったけれども、まだまだ可愛い・・・それも悪くないなと思いました♪2014/09/27
ホシナーたかはし
19
最終巻にして、カバーが一枚絵になっていることに気が付きました。ひょっとしたら真犯人はこいつかな?と根拠も確信もなく何となく思っていたキャラが当たってた時は感動も失望も無いものですね。ゴンザレスの出番が多かったのにいいとこなし・・・終章を読んで一言。はいはい、ごちそうさまw2014/01/29
なつき
10
家名を奪われたジョシュアとリリアナの前に帝国のスパイ騒動、新薬を狙う破落戸、更には新たな殺人事件と次々に厄介ごとが。リリアナの命を狙われキレたジョシュアは単身別行動に。リリアナは心配しつつも16年前の記憶を取り戻し犯人と対峙する。・・・ジョシュアの秘密は想像通りでしたが、犯人はまったくノーマークでした。シャーロット様とリリアナが組んだらきっと怖いものなしですね。頑張れジョシュア(笑)ところでリリアナはいつ恋に落ちたのかな~押されまくってなし崩し的な感じが無きにしも非ず。或いは姉心大爆発(笑)2014/01/28