内容説明
デルフィニア国王の愛妾ポーラが気晴らしにとコーラル城下に出かけたがこれが大騒動に発展―(『ポーラの休日』)。リィとウォルの婚姻も間近なある日シェラは超絶技を駆使して平穏な日々を送っていた…?(『シェラの日常』)。デルフィニア物語が二中篇+一短篇にて久々の登場。
著者等紹介
茅田砂胡[カヤタスナコ]
デルフィニアシリーズで小説デビューをはたす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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エンブレムT
110
本編を再読したくなるような『罠』満載な外伝(笑)久々に触れたデルフィニアの世界は相変わらずで、大騒動ですら平穏に感じられる安心感に包まれておりました。普通でない人々が、チカラ加減を思いっきり間違えてるこの世界は、やっぱり大好き♪スーパー家政婦・シェラの、水面下でのジタバタを描いた『シェラの日常』に笑いました!作る方も食べる方も、煮込みシチューにかける意気込みが尋常でなく、次々に降りかかる問題や事件そっちのけで「無事にシチューを食べることは出来るのか?」が大問題になるあたり、茅田作品だなぁ~と、思いましたw2011/08/01
文庫フリーク@灯れ松明の火
110
やはり『デル戦』看板は沖麻美也さん。画集収録が頷ける着せ替えデル戦〔ポーラの休日〕カラーメガ盛りでコミック化して頂けませんか、沖さん。この麦わら頭、絞めに来てくれジャスミン!と、思ったら時系列はそこですか(笑) 『お嫁に行くより、妃殿下のお傍にいたいんです』銀色愛犬〔シェラの日常〕は書き下ろし。天然の一撃、シェラとヴァッツにダメージ(けっこー深手)与えるアランナ恐るべし。サトリと木こり?さて、〔がんばれブライスくん〕やら先々の理華さん画集収録分、1冊にまとまる日を気長に待つとしますか。2011/04/05
みっちゃん
91
いやあ、楽しかったわあ!コーラル城下で繰り広げられる大仮装ドタバタコメディー!健康診断の待ち時間に読みながら、笑いを堪えるのに苦労した。1番の災難はどやされっぱなしのキャリガン君、お気の毒に…シェラも毎日、お疲れ様。「変わったことなど何もありませんでしたよ」美しき君の笑顔に乾杯!さあ【スカーレット〜】→【暁の〜】と進み、読友さんに教えて頂いた【紅蓮の夢】でまた皆様に会えるのを楽しみにしています!2015/06/23
kohaku
68
久々の面々が活き活きと動いている様は読んでいて痛快!全3編全て読み応え充分!「ポーラの休日」では愉快な仲間達の大仮装大会(笑)最後の展開には思わずにやり。やっぱりポーラ良いキャラしてる。「シェラの日常」では女性よりも女性らしい彼(誤字にあらず)が日常なのに殺伐とした日々を送る話。普段とは異なる姿が可愛らしく微笑ましい。読み終えた頃にはデルフィニア戦記の虜。最初から全部読み直したくて止まらなく罠。読み直すとしたら果たしてどれ程時間がかかるのか。でも読み直したい。また新しい外伝が出ることを切に願います。2011/08/27
p.p.
65
久しぶりのデルフィニア!やっぱりみんな素敵で楽しい。『ポーラの休日』は画集収録作品。『王と王妃の新婚事情』はCD収録作を改題。『シェラの日常』は書き下ろし。特に『シェラの日常』は、何気ない日常が垣間見えたかと思えば、あっという間に非常識が舞い込んでくる。これだけハプニングが続いたら、いくらシェラでも油断したって仕方ない……w ※コメントにてネタバレあり2011/03/31