出版社内容情報
リィが「素直に」誘拐された!? ありえない事態に、誘拐犯の無事を真剣に心配をする親兄弟に仲間たち。さて、その真相は……?
内容説明
食事だと言われて居間へ移ったリィは、その瞬間、顔をしかめた。部屋中に強烈な甘い匂いが漂っている。ドーナツ、デニッシュ、パイ、マフィン。数種類のケーキ。トーストの類もあるが、用意されているのはピーナツバターやジャムなど、見事に甘いものばかりだ。さらにスナック菓子や炭酸飲料が並んでいる。男は髭もじゃの顔で笑っている。「おいしそうだろう。きみの好きそうなものばかり用意させたんだ」「ヴィッキー?」と声をかけられて振り向くと、銃口が突きつけられた。だが怪しい風体の男からは、敵意も害意も感じられなかった。「頼むから一緒に来てくれ」と言う口調には、困惑した様子がうかがえた―奇妙この上ない誘拐劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
63
前巻でタイトルに起用されておきながら、あんまりな扱いをされてたカレンちゃん。冒頭のエピソードで「あ、やっぱりちゃんと彼女へのフォローが入るのか~」と思って読み出したら大間違いでした!リィに常識を説教されるようなトンデモキャラが新たに登場・・・ってか、主役乗っ取ってるし!キャラありき、シーンありきで、ストーリーを求めてはいけない巻。ははははは・・・・と、笑いながらもどこかウツロな読了感。もう今回のタイトルは『史上最強の人外生物』で良いよ、とかいろいろツッコミつつ・・・シェラが活躍してるからオールOK(笑)2011/05/14
きむこ
36
登録してなかったから再読。これはリィが間違って誘拐されるパターン。なんとなく筋が読めてしまったのを思い出しながら読了。やはり敵が弱すぎ(*´艸`*)2019/09/15
UK
28
茅田さん、呆れて顎が落ちる描写がおスキだこと。今回は無類の非常識人で、根っからの善人で、しかも天才というキャラクタが登場。周囲の怪物たちが呆れる様がおっかしい。しかし毎回ちゃんと読んで楽しいのは結構凄いことだよね。2018/02/05
まりもん
22
リィを誘拐するなんて命知らずだ。 ルウとシェラが動いた時にシェラの怒りの矛先にされたらもう気の毒だね2011/08/01
るぴん
20
図書館本。シリーズ史上最強の非常識人間・ミックが登場!その非常識ぶりは、間違いで誘拐されたリィが心配して、本当の誘拐の手伝いを申し出るほど( ̄O ̄;)登場人物の1人としては楽しいけれど、実際身近にこんな人がいたら、疲れてしょうがないだろうな…( ;´Д`)今回の黒幕さえ圧倒してしまうほどの能天気さには、清々しさを感じた(笑)リィやルウが常識人に見えるなんて、初めての体験だったかも☆2014/07/01