出版社内容情報
山岸凉子、ささやななえ、諸星大二郎らの傑作短・中篇を柱に、ブラックユーモアの名コママンガ、「怖い映画ベスト10」などの読物も収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
20
どれを取っても怖いのばかり…ビッグネーム揃ってます。全部怖いけど、総合点で赤組の勝ちかな…2020/12/08
袖崎いたる
11
単に怖い系のマンガ作品を寄せ載せているオムニバス作品ではなく、「怖い話ってなんだっけ?」という感覚に範例を示してくれ、更には後半で考現学的・民俗学的、あるいは社会学的・文学的な視座を絡めた対談が掲載されていたりして、読者へのフォローに余念がない。その対談で面白かったのは「有名性/無名性」あるいは「記名性/匿名性」の淡いを薙ぎ払う誰何の暴力についてで、いわく「私は私である」ことの前者の主語としての私も、後者の補語もしくは目的語としての私も、その自明性は案外脆弱であることをメディアの問題として話されてたこと。2016/03/14