出版社内容情報
試練に打ち勝ち、研修から帰還したタリア。正使者そして《女王補佐》としての職務に励む彼女に、アンカーの魔の手が伸ばされる。
内容説明
研修を終え宮廷に戻ったタリアだが、直後、「女王補佐」としての決断を迫られる。エルスペスにもたらされた、隣国の王子アンカーとの縁談を巡り、議会が分裂していたのだ。セレネイは一見申し分のない縁談に罠の臭いを感じて迷うが、証拠はなにもない。呼応するかのように、不穏な動きを見せるオーサレン卿。ついに女王の命令が下り、クリスとタリアは隣国の偵察に向かうが…。
著者等紹介
ラッキー,マーセデス[ラッキー,マーセデス][Lacky,Mercedes]
1950年生まれ。米国のファンタジー作家
澤田澄江[サワダスミエ]
1970年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きーみん
13
ハラハラして、ジリジリして、衝撃!・・・まさか死んじゃうとは(涙)主人公を、それも女の子を、こんなに痛めつけちゃダメだろー!と泣きたくなったけど、最後はめでたしめでたしで終わってほっとした。さあ、次はスキッフのお話だ〜♪2010/08/25
おぺろ
11
展開が早いっ!私の心はまだクリスの悲しみから抜け出せていません^^;wまぁ、最後はハッピーエンドだったのでよかったとは思います。でももうちょっと先まで見てみたいかなぁ。と思ったりもしました。それにしてもクリス…。悲しいなぁ。ダークがこのことを知ったときにタリアのを助けるためにすぐに動こうとしましたが、クリスの事、もっと衝撃を受けてもよかったのでは?うーむ。なにごとも展開が速いが故の感想ですかねぇ。とにかく完結ー!2011/08/16
Tatsuya
8
自分の精神的な状態に拠るところが大きいんだろうけど、なんかめちゃくちゃ感動した。この三部作は、一巻・二巻がどうも盛り上がりに欠けると思っていたけど、作者が各巻の盛り上がりよりも、三巻でクライマックスを迎えるように伏線を張り巡らせることの方を重視した結果だったんだな。しかし前半のダークは情けなすぎる……(笑)。2009/07/12
すけきよ
8
常に困難に立ち向かってきたタリアだけど、今回はかなりハード。とは言っても、ヴァルデマールの女性キャラには割とよくあること。作者のスタンスなのか、シリーズを通して描かれているのは、女性の権利や力強さ。個々に降りかかる困難とその克服はドラマチックな一方、戦争とか陰謀といった男性的なエピソードになると、どうも描写がイマイチで印象が薄い。そんなタリアが、必然的お姫様だっこ状態になるラストは印象的(笑)そういう読み方をしなくても、基本的に、ペアの物語なんだよね。オーサレン卿の陰謀とか、もっと膨らませて読みたかった2009/01/28
すぅーた
7
前作でタリアしんどいなって思ってたけど、今回はその何万倍も過酷で辛い経験してましたね。クリスが死ぬのはとても悲しかったけど、ダークの救出にホッとしました。めでたしめでたし。2012/01/10