出版社内容情報
異端書として礼拝堂に封印されていた古の手稿――「名も無き姫」の神を巡る冒険譚。C★NOVELS大賞特別賞受賞作、ついに登場!
内容説明
―弱きもの。汝の名は女―わたしの目の前で、夫となるはずだった人が消えた。しかも、結婚式の最中に。「死んだと思え」と言われても、納得などできない。彼を取り戻すため、わたしは幼馴染の見習い坊主を連れて城を飛び出した―。封印された手稿が語る「名も無き姫」の冒険譚!第一回C・NOVELS大賞特別賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆたけ
4
面白かった!女が名を持てない時代、結婚するはずだった王子が行方不明になり、連れ戻すために奔走する王女「私」の物語。神話と現実が入り混じったようなこの世界観素敵だなぁ。彼女の語り口が妙に醒めていて、けれど行動は非常にアクティブなとこが面白い。この世界でもっといろいろ読んでみたいと思いました2011/12/05
まりもん
4
再読。私に振り回される人々がなかなか良かった。2011/11/16
めぐみこ
3
中世の雰囲気が巧みで、ファンタジーなんだけど、まるで暗黒時代に実際にあった事のような気がしてしまう。ヒロインの変に悲観的になったり楽天的になったりせず、地に足ついた性格が好き。表向き死んでるパルジファルの帰還をどう誤魔化したのか、ちょっと気になる。2020/06/29
seri
2
クールな王女の語りが好みだった。教皇の覚書まで読んで、もう一度はじめから読み直したいなと思った。息子につけた名前、彼の名前をとったのだろうと思うと少し嬉しくなったのだけれど、本当の名前がわからず…とても気になる。2012/10/24
ふぃー
2
文章に癖があって読みにくかった。頁が進まず何日もかけて読んだせいか読み終わってもよく理解出来ませんでした。王子救出の肝心な部分の描写がなくて残念。2012/02/16