内容説明
夜盗の用心棒稼業を続け、数多の命と引き替えに数百両を手にした狗神憑き・善鬼。その貯えを世捨て人の正三に託すも、彼は金を息子に与えてしまう。正三を斬り、善鬼は“金”と同時に“友”までを失った。だが、その眼前に宿命の敵が現れる―。漂泊の魂宿す餓狼と武門の麒麟。二匹の牙持つ獣の激突は、江戸の闇を焦がす業火を巻き起こす!凄絶無比の時代活劇、完結。
著者等紹介
柳蒼二郎[ヤナギソウジロウ]
1964年、千葉県生まれ。日本大学経済学部卒。広告代理店勤務を経て、屋外広告製作会社を経営。2001年『異形の者』(学研)で第七回歴史群像大賞を受賞しデビュー
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