出版社内容情報
戦争・社会問題・他者。二〇世紀の哲学者に課せられた重い問題群。実存主義、構造主義、そして構造主義以後の巨大な思想のうねりを活写。
【2008年度 毎日出版文化賞(特別賞)受賞】
内容説明
“主体”の真理/審理。ドイツ観念論にも匹敵する巨大な思想のうねり、20世紀後半のフランスに現出。西洋哲学の全体像を描き出す日本初のシリーズ、本篇完結。
目次
総論―モダンとポストモダン
1 ベルクソン
2 反省哲学
3 マルセル
4 サルトル
5 構造主義
6 メルロ=ポンティ
7 レヴィナス
8 リクール
9 アンリ
10 フーコー
11 ドゥルーズ
12 デリダ
13 ヴュイユマン/グランジェ
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大森黃馨
6
やはり哲学は現役の学問であり故に内容は未だ収縮せずに拡散し続けているといった印象 アマチュアには現代は難しすぎる素人は見栄をはらずに大人しく古典を学び段階を経て基礎から身につけろといった教訓の感想 2023/05/27
羊山羊
6
普通の総論の筈なのに冗談だろと思うくらい難しかった。今までかじってきたのが独近代哲学で、仏現代哲学はお目にかかったことがないのが原因か。構造主義、反省哲学は多少理解できた感があるが、仏現代哲学の前駆体のフッサールさえまともに向き合ってこなかったのでこの本を読む為の事前知識が足りてない。要再勉強。とてもじゃないけど理解した、などと認めたくない。悔しさだけが残る1冊だった。2019/12/27
T2C_
3
この手の書籍には珍しく、非常に読み易く外部参照を必要としない完結性があり830ページの重さを感じなかった。※の人物達について浅く広く。個人的に数名は名前すら聞いた事が無かったので新鮮さもあった。しかしこの書籍全体を通して再び「正しさはある視点からの正しさでしかない」という空虚さに襲われる事になりどうにも混乱気味であるというのが正直な所。数学や自分の専攻に関してもそうだが、理論より実応用やその創意工夫を好む事が浮き彫りになりつつあるか。哲学においてはどうすれば良いのか、今後探って行けたら良いと思う。2015/11/27
kapo54
3
20世紀のフランス哲学。各思想家が30~80ページくらいでまとめられている。レヴィナス、マルセル、反省哲学などに興味あり。2014/12/19
あーさー
0
現代思想らへん2008/12/04