内容説明
失明、生活苦などの困難を不屈の気力で克服し、嫁のお路の献身的協力により、大作『南総里見八犬伝』を完成させた馬琴の苛酷な晩年を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カザリ
46
苑子先生、私はせんせいの小説が大好きなんだ!だけど、いつも思うのは、、この小説の見せ場ってお路との二人三脚なんじゃないのかしら!それが1000Pの九割五分のあたりにちらズムでみせられるのは、私、とってもつらいのよ。。とか思いながら、、自分でいつかやろうと思いました。。せんせい、、長かったです。。2014/11/24
キムチ
37
学生時代、この方と周五郎から入った時代小説。古色蒼然たる風情を感じつつも、良質であることは間違いなかった。ネタが10年以上前だから時代小説に はやりすたりがあるのかなと思ったものの、「ある」と断定。言葉使い、感情の微妙なニュアンスの捉えどころ、良し悪しはあれど史観の変遷と歴史認識の間違い。特に2000年に入ってから毎年のように、変化がみられる歴史界。滝沢馬琴の人となりも杉本さんの認識とのずれがないではなかろうが、「これはこれ」という想いで懐古的的読書。文章の端正さは絶妙。2012/07/23
umeko
1
右目の視力を失う、晩年からの馬琴を描いたもの。ついには両目の視力を失うが、老いてなお魅力を増す馬琴の頑固で偏屈な性格に好感がもてた。面白かった。2010/08/03
-
- 和書
- 明石海峡大橋物語