中華文明の誕生

中華文明の誕生

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  • サイズ B6判/ページ数 422p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034028
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

目次

第1部 新石器、殷・周―族的秩序が崩れるまで(本書前半をひもとく前に;新石器時代;殷王朝と周王朝;春秋戦国時代)
第2部 皇帝、四海を制す(辺境の覇者―秦の勃興;天下一統―始皇帝の登場;長安の都―漢帝国の成立;登りつめた漢帝国―前漢から新へ;洛陽の盛衰―後漢;天下三分の計―三国時代)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

19
2部構成となっている。1部の暦についての解説がなかなか難しい。簡単に纏めると「春秋戦国時代の各王朝は自分の国の正当性を示すために独自の暦を持っていた。また元号が変わるタイミングも次代の王が即位した時点で変わる型と、王が亡くなった次の年に変わる型の2種類があり、それらの違いが年代のズレと後世の混乱を招いた」といった感じか。それ以外にも五徳や陰陽など内容は濃い。2部は戦国末期から秦・漢・三国時代を概説している。時折挟まれる著者の体験談が楽しく飽きさせない。全体としては、1部と2部の差に若干の違和感を感じた。2015/04/18

ピオリーヌ

13
平㔟隆郎氏が担当する前半部は先史時代から春秋戦国時代まで、尾形勇氏が担当する後半部は秦の勃興から西晋まで。前半部は平㔟氏の主張する編年の補正に基づいた記載が展開され、大いに興味深いが初学者にはやや難解か。後半部は一風変わって手堅く読みやすい記載が続き、対照の妙を感じる一冊。2022/04/26

sine_wave

11
中華文明の誕生から周・春秋戦国・秦・漢・新・(ぎ)までの歴史。暦や竹書紀年等の説明は難しい。中国の歴史はある程度知識があるので、周からの歴史はなんとか興味深く読めたと思う。2021/03/11

読書実践家

11
三国時代までの歴史を詳細に見ていく。数多くの人物が登場し、世界史の教科書ではどうしても浅く紹介せざるを得ない。広大な中国大陸の各都市を参照しつつ、その時代背景や武将と勢力圏を理解する必要がある。古代遺跡から幾つもの生活用具や馬、人間の像が発掘されている。広大な中国のスケールはこうした専門書でおりて行かないと、単なる無味乾燥な暗記で終わってしまう。2015/09/21

崩紫サロメ

5
前半(平勢隆郎)は称元法(元号をどのタイミングで切り替えるか)に着目して、史記など後代の歴史書で生じているズレを明らかにし、戦国時代の「正統」のあり方について論じている。この内容が後に出版された講談社中国の歴史2『都市国家から中華へ』でより深く論じられている。後半の尾形勇のパートは比較的二十四史に沿うところが多く、初学者にも読みやすい構成になっている。2019/09/23

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