内容説明
試行錯誤の初期議会運営と富国強兵へ突進む明治国家。アジア初の議会政治を始めた日本は大国清国を破り欧米列強と競う道を選択する。
目次
序章 初めての総選挙
第1章 アジア初の議会政治
第2章 列強と日清戦争
第3章 内外の戦後経営
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もみじ
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(C)2009/10/14
印度 洋一郎
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シリーズはここから「現代編」という別のシリーズへと以降するが、内容は44巻の憲法発布からの続き。いよいよ総選挙と帝国議会が始まるが、政党は地主を支持層にして政府の地租改正(増税)に抵抗し、開設早々波乱の議会が続く。初議会の時の総理は伊藤ではなく(内閣制度の開始時の総理)、山縣有朋だったのも意外。欧米がアジア人に議会が出来るのか懐疑的な視線を向ける中での議会は結構真面目にやっているようだが、選挙の方は政府が公然と干渉し、高知県では死者が多数出るほどの政争になった。そして、日清戦争が日本の成功体験となる。2024/02/10