出版社内容情報
ルネサンスからロココにいたる西欧絵画を集大成。原画の色調はもとより徴妙なニュアンスをも忠実に再現。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
310
ピエロ・デラ・フランチェスカとの最初の邂逅はウフィッツィ美術館でのモンテフェルトロ夫妻を描いた1対の肖像画だった。その大胆な構図にも驚かされたし、モデルが放つインパクトも強烈であった。画家本来の宗教画の良さを知ったのは後になってからである。宗教画は素人目には年代を把握しにくい。何故ならば、彼の描くどの時期のキリストやマリア、あるいは聖人たちの表情もあまりに静謐だからである。それは初期のサンセポルクロ(フランチェスカの生誕地)に残るものから後期に至るまで一貫しているようだ。私はそれをこよなく愛するのである。2021/09/12
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