出版社内容情報
私たちが何かをしようと意識するよりも前に脳の活動が始まっている。この発見が哲学において名高い自由意志の論争に衝撃をもたらしたように、リベットが提示する実験結果に裏づけられた驚愕の知見は、幅広い分野に大きな影響を与えてきた。脳と心や意識の関係を考える上で必読の、脳神経科学の歴史に残る研究がまとめられた一冊。
内容説明
私たちはみな、少し“遅れて”生きている。自由意志、心脳問題、無意識と意識…人間をめぐる深淵なる謎に切り込む一級の証言。
目次
第1章 本書のテーマ
第2章 意識を伴う感覚アウェアネスに生じる遅延
第3章 無意識的/意識的な精神機能
第4章 行為を促す意図―私たちに、自由意志はあるのか?
第5章 意識を伴う精神場理論―物質からどのようにして心が生じるのか?
第6章 結局、何が示されたのか?



