出版社内容情報
〈戦後民主主義の申し子〉43人が生きた軌跡
昭和23年、山形県の寒村に赴任した新任教師・無着成恭が教え子たちと取り組んだ作文集「山びこ学校」。
書籍化されるやベストセラーになり、子どもたちは「戦後民主主義の申し子」と讃えられた。
二十代で時代の寵児となった無着と、教え子たちのその後を通して、高度成長、滅びゆく農村、教育と日本人の意識の変容を描いたルポ。〈解説〉森健
内容説明
昭和二十三年、山形県の寒村に赴任した新任教師・無着成恭が教え子たちと取り組み、大反響を呼んだ作文集「山びこ学校」。二十代で時代の寵児となった無着と「戦後民主主義の申し子」と讃えられた子どもたち。彼らのその後を通して、高度成長の底流に生きた人々の姿を克明に描く。
目次
第一章 「そらはら」の子供たち
第二章 ジャーナリスト人脈
第三章 「母の死とその後」
第四章 檀那寺の跡とり
第五章 翻弄される山村
第六章 素足の卒業式
第七章 幻の「きかんしゃ」発掘
第八章 谷間の英雄
第九章 村からの追放
第十章 都会に出た十一人
第十一章 江一の沈黙
第十二章 藤三郎の闘い
第十三章 明星の無着成恭
著者等紹介
佐野眞一[サノシンイチ]
1947年東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学卒業後、出版社勤務を経てフリーに。主な著書に『旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三』(大宅壮一ノンフィクション賞)、『甘粕正彦 乱心の曠野』(講談社ノンフィクション賞)など。2022年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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