出版社内容情報
雨中の武家屋敷前、包丁を片手に佇む棒手振りの女。殺意の漲る横顔をみて声を掛けようとするも、女は雨に紛れて姿を消す。放っておけない勘兵衛は、その女おしゅんの秘された過去を調べはじめる。そんな折、世間を騒がす義賊仁盗がおしゅんの貧乏長屋に小判をばらまき……。
還暦を迎えた“うぽっぽ”の「終活指南」シリーズ第三作、書き下ろし。
内容説明
雨中の武家屋敷前、包丁を片手に佇む棒手振の女。殺意の漲る横顔をみて声を掛けようとするも、女は雨に紛れて姿を消す。放っておけない勘兵衛は、その女おしゅんの秘された過去を調べはじめる。そんな折、世間を騒がす義賊仁盗がおしゅんの貧乏長屋に小判をばらまき…。還暦を迎えた“うぽっぽ”の「終活指南」シリーズ第三作、書き下ろし。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。「鬼役」「鬼役伝」「はぐれ又兵衛例繰控」シリーズで第十一回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
このシリーズの最新刊でまだまだ続いていくような感じがします。私は順番が後先で読んでいて、まずこの「終活指南」シリーズを2冊読み、「十手裁き」を2冊、「十手綴り」を7冊読んであと1冊のみが未読となりました。この最新刊でも3つの話がありますが、悪は市中ではなく、おひざ元の幕府や武家にかなりいるということで書かれています。またうまく奉行の根岸肥前守を使って懲らしめています。2025/02/04
タイ子
65
最新刊まで追いつきました。「終活指南」シリーズ第3弾。このシリーズではうぽっぽの旦那(長尾勘兵衛)が還暦間近だけど変わらず市中を歩き回り、時には可愛くて仕方がない孫の綾と遊びながらの日々。毎度書いてるようだが、勘兵衛の正義を貫く潔さが今作も大いに発揮。勘兵衛は周りには極秘で名奉行の根岸肥前守と繋がっている。今回の女郎を酒樽に入れて他国に売り渡す輩の黒幕が奉行所の上司だと判断した勘兵衛は肥前守に訴えるが、公にすることは禁じるとの事。納得のいかない勘兵衛が取った策が何とも気持がいい。天網恢恢疎にして漏らさず。2025/02/25
定年おやじ
3
終活指南の3巻目。今回は南町奉行所№2の筆頭与力と悪徳商人の悪事を暴き、元盗人と遊女の恋を成就させ、うぽっぽ同心の面目躍如でした。還暦を過ぎ、時々息切れしますがまだまだ江戸の悪人退治は続きそうです。2025/04/09
どきん
2
シリーズ③棒手振おしゅん、知足の紅葉、箍屋の3話。うぽっぽの旦那も体力が落ちたね。次のシリーズも頑張って!2025/03/31
asky0084
0
★★★☆☆2025/03/07