出版社内容情報
箱根駅伝ファンの著者が、自らの足で1(10)区~5(6)区までの全区間を踏破。中継でおなじみの風景から、気になる不思議な物件を紹介。お正月のテレビ観戦がもっと楽しくなる一冊。
内容説明
権太坂、遊行寺、函嶺洞門、大平台のヘアピンカーブ…。あの“箱根駅伝名所”はどうなっているのか?箱根駅伝ファン“地理派”の泉麻人が、全区間を歩いて訪ねる。
目次
序章 歩き始める前に
1区(10区) 大手町→鶴見―消えゆく“名難所”
2区(9区) 鶴見→戸塚―権太坂上のすき家
3区(8区) 戸塚→平塚―松並木とホテルエンパイア
4区(7区) 平塚→小田原―河野兄弟の走った道
5区(6区) 小田原→箱根―驚愕の箱根駅伝マニア
著者等紹介
泉麻人[イズミアサト]
1956年東京生まれ。コラムニスト・気象予報士。慶應義塾大学商学部卒業後、テレビ雑誌編集者を経てフリーのコラムニストに。東京を中心とした街歩き、現代風俗を中心に執筆。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おくちゃん👶柳緑花紅
80
面白かった!箱根駅伝の裏話。そして実際に歩いた泉麻人さん、素敵です。歩きながら飛び込み取材。変わった建物、歴史、名前の由来。楽しめました。次のお正月は中継を眺めながら、背景に映りこんだ奇妙?な建物や看板にも目を向けよう。そしてその時にはこの本をガイドにしよう。お気に入りさんが1月に1区を2月に2区を実際にジョギングしたらしい。3月になったのできっと3区をジョジング!(^^)!ここでコッソリとエールを送ろう。2015/03/04
つくよみ
75
図書館本:正月の風物詩、箱根駅伝。著者が、その往路区間を徒歩で辿り、その沿道の史跡・名勝について薀蓄を傾ける本。その薀蓄の対象が箱根駅伝と無関係だったり、関係が有っても、古すぎて馴染みが薄かったりと、内容は深いのだが、気軽に今の箱根駅伝と結びつけて楽しめるものが少なかったのが残念。散策本としても、著者が実際に歩いている臨場感に乏しい割りに、駅伝のコース以外への寄り道だけが、やたらと目立っているように感じた。箱根駅伝に興味を持ち始めたばかりの読者層には、正直「コレジャナイ」と感じさせる本だと思う。2014/04/16
わんつーろっく
25
片道108キロ、時々横道に外れながら、半年かけて泉さん頑張りました!出発地点まで電車で移動するのも、また車窓風景を愉しみ、小さな旅気分をご満悦の様子。昭和の若者らしく、かつてドライブした時の思い出も挟みながら、テレビ中継には映らないオモシロ看板や隠れた歓楽街などの描写が楽しい。河野一郎さんが兄弟で箱根駅伝を走っていたのは初耳。12年前の刊行なので、この後青山学院大の怒涛の連覇があって、コロナ禍のテレビ観戦、そしてもうすぐ101回目を迎える。歩くのは無理だから、車でびゅ〜んと連れて行ってほしいなぁ😅2024/09/21
Prince of Scotch
21
コラムニスト・泉麻人氏による箱根駅伝沿線ガイドだ。スタート地点の読売新聞本社前からゴールの芦ノ湖までの108キロメートルを交通機関を用いずに数回にわけて泉氏は徒歩にて踏破する。全くの箱根駅伝初心者でも楽しめる内容であることは請け合いだが「地理歴史好き」にして「箱根(駅伝)フリーク」であれば、十二分に満喫するであろう。1区(10区)から5区(6区)のなかで自身は、鶴見-戸塚間の2区(9区)と小田原-箱根間の5区(6区)の記述が「トリビア」的なネタ情報と相まって、とりわけ興味深かった。2019/12/23
鯖
17
地元民としては知ってるところがいっぱい出てきて嬉しいけれど、単に箱根駅伝沿いの名所名物を紹介する本になっちゃってるかな…。函嶺洞門は今年から通行不可となり、かの山の神、柏原君の記録も参考記録となってしまうそうな…。さみしいなあ。2014/07/30