内容説明
近世やまと絵は、なぜ、置き去りにされたのか?日英米の研究者が国際的な視点からその原因を解明し、再評価の端緒を開かんとする画期的試み。
目次
1 在外やまと絵―コレクションと日本美術観(英国における日本美術コレクションと日本美術観;米国における日本美術コレクションと日本美術観)
2 社会的コンテクストの中でのやまと絵(時代を越えて―中世から近世にかけての展開;国を越えて―やまと絵へ向けられた英・米からの視線)
3 在外コレクションに見る近世やまと絵の展開(近世土佐派・住吉派に見るやまと絵の展開;輸出工芸に見るやまと絵の展開)
4 これからのやまと絵研究をめぐって(日本美術の日本的性格―矢代幸雄と「やまと絵」の概念;ラフカディオ・ハーンが見た日本美術―ハーンとチェンバレンの語らいの中に;近世狩野派絵画の「漢」画考)
著者等紹介
下原美保[シモハラミホ]
鹿児島大学教授。専攻は日本近世絵画史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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