中公文庫<br> 死の虫―ツツガムシ病との闘い

個数:
電子版価格
¥990
  • 電子版あり

中公文庫
死の虫―ツツガムシ病との闘い

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月25日 20時47分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122075894
  • NDC分類 493.16
  • Cコード C1195

出版社内容情報

【序章】聖徳太子の国書に書かれた「つつがなきや」

赤虫、島虫、毛谷/聖徳太子の国書と唱歌「故郷」



【第1章】明治時代――新潟県、秋田県の謎の熱病

死の匂い/助べえ虫、エロダニ/虫掘り医者/虫送り/毛谷明神、毛蝨大明神、島虫神社/恙虫病とつつがなきや/米百俵の長岡藩とツツガムシ病/西洋人医師の現地調査と洪水熱/病原体は悪い空気?/陸軍への陳情/北里柴三郎の参上/コッホの4原則とは/日本沙蝨病研究所/毛蝨大明神、ケダニ地蔵、ケダニのお堂コ/「まなぐ凧」と菅江真澄の記録/人体実験/寝台車の連結/虫医者/野ネズミの耳の中に/思わぬ微生物の発見/4つの研究拠点



【第2章】大正時代――謎の熱病は山形県にも

新開病/北里柴三郎と福沢諭吉と大隈重信/病河原/毛谷医者と毛谷地蔵と松例祭/ケダニ退散調伏祈願/銀時計組/台湾でも/日記に決意表明/防虫白衣/「黒髪と 共に浮世の 欲を断ち」/ヴァルシャウ早きか、病原体早きか/顕微鏡で見えるか、見えないか/病理解剖への住民感情/原虫となす所のものは……/冬の有毒地にて/発疹チフスの猛威/新たな病原微生物の発見/ツツガムシの生活史/ツツガムシの新種発見/秋田での出会い/病原体はリケッチアか?/『蛍草』



【第3章】昭和時代〈戦前〉――病原体は新発見の微生物

ウサギによる累代培養とサル問題/研究室内での感染と殉職/学名命名騒動/殉職の悪夢が再び/恙虫病研究所、虫除不動尊/ワクチンの構想/精神科に協力を求める/秋田でのワクチン接種/熱帯衛生必携



【第4章】昭和時代〈戦後〉――治療薬の発見と日本各地の有毒地

新たな有毒地/インパール作戦とツツガムシ病/富士山麓でのツツガムシ病/学名命名論争の決着/治療薬、遂に発見さる/餌は蚊の卵/人知を超えた受精の方法/八丈デング/八丈島の居酒屋で/土佐のほっぱん/七島熱と二十日熱/全国調査の開始/赤い苔/ツツガムシ、〝息に感ず〟/沙蝨/鬼彈/古典型ツツガムシと新型ツツガムシ/カトー型、ギリアム型、カープ型/日本全国で感染例の報告



【第5章】平成時代――科学と感染症

早期診断法の確立/有毒の家系と無毒の家系/学名の変更/感染症法の制定の中で/アカツツガムシは棲息していた /ダニ媒介の新たなウイルスの脅威



【第6章】令和時代――ツツガムシ病と新型コロナウイルス感染症の共通点

パンデミック/アマビエ、黄ぶな……疫病退散祈願の依り代/コロナワクチン登場と押し寄せる波/コロナ収束も願った「善願の虫送り」/世界初のSFTS治療薬/間に合わなかったツツガムシ病の診断



【終章】「つつがなき」「つつがなく」は変わらず

内容説明

戦前の新潟・秋田・山形の三県で、毎夏多くの犠牲者を出した謎の風土病。いったい、原因は何なのか?北里柴三郎ら医学者たちは自らの命と名誉を懸けて、病原体解明に挑んだ。熾烈な先陣争い、研究室内での感染と落命、学名命名論争…。日本医学の金字塔となったツツガムシ病克服までの歩みを描く。

目次

第1章 明治時代 新潟県、秋田県の謎の熱病
第2章 大正時代 謎の熱病は山形県にも
第3章 昭和時代“戦前” 病原体は新発見の微生物
第4章 昭和時代“戦後” 治療薬の発見と日本各地の有毒地
第5章 平成時代 科学と感染症
第6章 令和時代 ツツガムシ病と新型コロナウイルス感染症の共通点

著者等紹介

小林照幸[コバヤシテルユキ]
1968年、長野県生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の92年、『毒蛇(どくへび)』で第一回開高健賞奨励賞を受賞。99年、『朱鷺(トキ)の遺言』で第三〇回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。信州大学経済学部卒。明治薬科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

65
ツツガムシ病という名前は知っていたけれど、どんな経緯で認識され、原因究明され、特効薬が作られたかまるで何も知りませんでした。しかも、今現在もある病気なんですね。なぜか過去のものだと思っていました。マダニによる感染症との類似性も触れられていて読んでよかったです。2025/01/28

流石全次郎

13
書籍を知ったきっかけはSNSにおいて、「バッタを倒すぜアフリカへ」の前野ウルド浩太郎先生のつぶやきで紹介されていたこと。明治時代からの研究の歴史絵巻。何人もの研究者と世代を超えても謎が解けない病。研究中に感染して亡くなった研究者。医療、科学のゆるやかな進歩が刻まれた一冊でした。2025/02/12

chuji

2
久喜市立中央図書館の本。2024年12月初版。初出 2016年6月中央公論新社より刊行されたものの文庫化。加筆・修正。小林さんの著作は「死の貝 日本住血吸虫症との闘い」に継ぎ二作目です。謎の風土病の解明に一世紀以上かかったのでした。北里柴三郎ら医学者の努力の賜物です。2025/02/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22300588
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品