出版社内容情報
どんな荒波も越える最高の船で
日本中を巡る世直し道中!
新たな痛快時代小説、ここに開幕。
時は慶安。海運の活性化により日本の経済は発展を遂げる一方、各地の湊では犯罪や謀反の兆しが見られるようになる。その最中、水戸藩那珂湊で密かに造られる弁財船、名を疾渡丸(はやとまる)。この船には商船のふりをして諸国を旅しながら、湊の平和を守る密命が幕府より下されていた――!
書き下ろし
内容説明
時は慶安。海運の活性化により日本の経済は発展を遂げる一方、各地の湊では犯罪や謀反の兆しが見られるようになる。その最中、水戸藩那珂湊で密かに造られし弁財船、名は疾渡丸。この船には、商船のふりをして諸国を旅しながら、湊の平和を守れとの密命が幕府より下されていた―!新たな痛快時代小説シリーズ、ここに開幕。
著者等紹介
早川隆[ハヤカワタカシ]
1966年、広島県生まれ。インターネットベンチャー勤務などを経て、2020年「礫」でアルファポリス第六回歴史・時代小説大賞特別賞受賞。22年、同作を改題した『敵は家康』でデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サケ太
14
恐ろしく痛快。疾渡丸という特殊な使命を帯びた特殊な船。個性豊かな人物らが集結し、出航するまでの流れが見事。銚子での騒動も、転がし方から終幕までの流れが異様にスムーズで、流れるように読めた。高いリーダビリティがあり、次巻も楽しみになる。2024/08/17
辺野錠
0
幕府の密命で作られた船や江戸時代の海運と言うのがユニークな独自要素になっていた。男勝りの女水夫や明国人、鳩を飼う姉妹とキャラクターもしっかりとしていたので続編でもっと人物や海運要素が掘り下げられるのを見てみたい。2025/01/21
デューク
0
気鋭の歴史小説家が挑む、痛快新シリーズ。 時は慶安、関ヶ原の役が歴史上の出来事になりつつあった時代。海運の発達により、経済が活性化するとともに各地の湊で犯罪や謀反の兆しがみられるようになった時代。そんな中、幕府の密命により当時の技術の粋を集めて造られた最新鋭の弁財船、疾渡丸。この作者の魅力は、登場人物が「生きて」いることだと思う。どんなモブキャラでも、確かに生きてきた証があり、血の通った思いがある。その描き方が非常に丁寧で、物語の世界にぐいぐいと引き込まれる。おすすめ2024/11/20