出版社内容情報
妊婦が大八車に轢かれたという凶事を耳にした長尾勘兵衛。駆けつけた先で、自分に顔も姿も瓜ふたつの同心、占部と知り合う。瓜を買い占め、卸値を釣り上げている悪党どもがいると憤慨し「かならずや証拠をあげてみせる」と息巻く占部を、勘兵衛は応援したくなるが……。この世は理不尽だが“うぽっぽ”がいる! 傑作捕物帳シリーズ第六弾。
内容説明
妊婦が大八車に轢かれたという凶事を耳にした長尾勘兵衛。駆けつけた先で、自分に顔も姿も瓜ふたつの同心、占部と知り合う。瓜を買い占め、卸値を吊り上げている悪党どもがいると憤慨し「かならずや証拠をあげてみせる」と息巻く占部を、勘兵衛は応援したくなるが…。この世は理不尽だが“うぽっぽ”がいる!傑作捕物帳シリーズ第六弾。
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。「鬼役」「鬼役伝」「はぐれ又兵衛例繰控」シリーズで第十一回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
94
このシリーズも6作目に入って、主人公や娘あるいは若い同僚がそれぞれの役割が明確になっていきます。「瓜ふたつ」では主人公と同じような同心と話が合いますが、最後は・・・・。また「不動詣で」ではいよいよ娘と若い同心の婚儀がまとまりそうな毛はとなっていきます。2025/01/27
ぶんぶん
22
【図書館】シリーズ、第6弾! 現代の警察物を読んでいると心が殺伐となる、その点江戸物は心和やかである。 そりゃあ理不尽な事は有る、しかし、うぽっぼの様に酸いも悪いも判る人物が居る、それだけでも救いがあると言うものだ。 どうやら、再読みたいだ、でも、意外と細部は忘れている。 新たな気持ちで読み終わった。 さて、鯉四郎の恋の行方は・・・2024/02/26
み
21
勘兵衛さん、段々と本調子ですね。安心しました。鯉四郎さんのお家の件、解決して次作はハッピーエンドかな?2024/10/27
かずくん
3
末野鯉四郎と長尾綾乃は結婚するんだ。勘兵衛 悔しい?2024/06/28
ごえもん
2
読み始めると、けっこう一気に読んでしまう。 毎回、誰かしらが亡くなってしまうのが辛いけど、その後の始末の仕方が「うぽっぽ」の気持ち良いところ。 袖の下は受け取らない。その潔さと暖かい人柄が魅力。 鯉四郎と娘の綾乃の今後は…2024/06/20