出版社内容情報
おででこでん、おででこでん。女だけで芝居を打つ「緒川佐保之丞」一座は大入り人気で江戸を騒がしていた。愛娘の綾乃が女役者の赤子を取り上げた縁があり、臨時廻り同心の長尾勘兵衛も足を運ぶ。しかし夕刻、大惨事が起こってしまう……。たかが“うぽっぽ”と侮るなかれ、怒らせたら手が付けられぬ鬼と化す――。傑作捕物帳シリーズ第五弾!
内容説明
おででこでん、おででこでん。女だけで芝居を打つ「緒川佐保之丞」一座は大入り人気で江戸を騒がしていた。愛娘の綾乃が女役者の赤子を取り上げた縁があり、臨時廻り同心の長尾勘兵衛も足を運ぶ。しかし夕刻、大惨事が起こってしまう…。たかが“うぽっぽ”と侮るなかれ、怒らせたら手が付けられぬ鬼と化す―。傑作捕物帳シリーズ第五弾!
著者等紹介
坂岡真[サカオカシン]
1961年、新潟県生まれ。十一年の会社勤めを経て文筆の世界へ入る。江戸の情緒と人情の機微、そして花鳥風月を醸し出す筆致で、多くの読者を魅了している。「鬼役」「鬼役伝」「はぐれ又兵衛例繰控」シリーズで第十一回日本歴史時代作家協会賞「シリーズ賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
98
シリーズ5作目で、比較的長めの短篇が3作収められています。今回は比較的悪を懲らしめるというよりも人情的な話が多いと感じました。「足力おでん」は見世物にされていた大女がある技術によって幸せになる話、表題作は今は独り身の主人公が気にかけていた女性が殺されてしまう話でやるせなさが残りました。2025/01/22
み
20
最終話が悲しすぎです。うぽっぽさん、立ち直れるのかしら?次作を読まねば!早く手元にしなきゃ。2024/10/20
ぶんぶん
20
【図書館】うぽっぼ同心シリーズ、第五弾! 中心人物である「おふう」が死んでしまう。 果たして、長尾勘兵衛はどうなるのであろうか。 見るとシリーズは続くらしい、一時の慰めになる「おふう」との逢瀬は・・・著者の苦痛も感じる、ちょっと話に関わり過ぎたのかも。 店は「二代目」にまかせる事になったが、続くのであろうか。2024/02/11
かずくん
3
おふうさんが亡くなった。こりゃシリーズ終了のわけだ2024/06/09
好奇心
1
うぽっぽ同心のいつもながらの縦横無尽の活躍を楽しませて貰ったが、今回は藪雨の13.14章で、うぽっぽとおふうとの絡み、早く夫婦と思いながら読んでいたが、最悪の結果となってしまったが、純白の綿帽子姿と紋付姿のうぽっぽが通夜の席、並んだ、もっと早くと思うが武士と庶民との婚姻の壁か?切なさばかり感じる終わりであった、大人の恋か?2024/03/12