出版社内容情報
「死の灰」による放射能汚染についてアメリカの誤りを正し、核兵器の危険性を訴えた。「猿橋賞」に名を残す地球科学者の奮闘の記録。〈解説〉黒田玲子
Ⅰ 生きることの素晴らしさに向けて
ひとすじの道を歩く
社会への貢献
読書の楽しさ
結婚だけが人生ではない
専門職をもつことのすすめ
自立への道
よい友は人生の最高の宝
女性も社会に目を
Ⅱ 学ぶことの素晴らしさに向け
研究者の社会的責任
なぜ、研究するのか
研究生活の魅力
雨水の研究
女性科学者はなぜ少ない
科学技術における女性の才能開発
科学技術の進展と女性
インドの女性科学者たち
Ⅲ 私の学んできたもの
小学校時代
女学校時代
大学から中央気象台へ
Ⅳ すぐれた女性の生活と意見
先駆者に学ぶ
天才・マリー・キュリーの苦悩
リーゼ・マイトナー
ソーニャ・コバレフスカヤ――その劇的な生涯――
ゲルティ・T・コリー
ウ・チェン・シュン
メンデレーフとその母
科学こそファンタジー
内容説明
「死の灰」を正確に分析、放射能汚染の実態についてアメリカの誤りを正し、核兵器の危険性を世界に知らしめた地球科学者の奮闘の記録。自身の足跡を振り返り、学ぶことのすばらしさと女性の自立を訴える。女性科学者の草分け的存在であり、毎年、女性自然科学者を顕彰する「猿橋賞」の創設者として知られる著者の自伝的エッセイ。
目次
1 生きることの素晴らしさに向けて(ひとすじの道を歩く;社会への貢献;読書の楽しさ・結婚だけが人生ではない・専門職をもつことのすすめ;自立への道;よい友は人生の最高の宝;女性も社会に目を)
2 学ぶことの素晴らしさに向けて(研究者の社会的責任;なぜ、研究するのか;研究生活の魅力;雨水の研究;女性科学者はなぜ少ない;科学技術における女性の才能開発;科学技術の進展と女性;インドの女性科学者たち)
3 私の学んできたもの(小学校時代;女学校時代;大学から中央気象台へ)
4 すぐれた女性の生活と意見(先駆者に学ぶ;天才・マリー・キュリーの苦悩;リーゼ・マイトナー;ソーニャ・コバレフスカヤ;ゲルティ・T・コリー;ウ・チェン・シュン;メンデレーフとその母;科学こそファンタジー)
著者等紹介
猿橋勝子[サルハシカツコ]
1920(大正9)年、東京生まれ。43(昭和18)年に帝国女子理学専門学校(現、東邦大学理学部)卒業、中央気象台(現、気象庁)に勤務。戦後には中央気象台気象研究所の地球化学研究部に勤め、54(昭和29)年にビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験を契機に独自に放射能汚染の調査を実施、62(昭和37)年、カリフォルニア大学で、アメリカの調査の誤りを証明した。80(昭和55)年に“女性科学者に明るい未来をの会”を結成し、女性自然科学者を顕彰する猿橋賞を創設、現在に至るまで功績のあった女性自然科学者に毎年猿橋賞を贈っている。2007(平成19)年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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