出版社内容情報
1918年、日本統治下の朝鮮。山間の小さな村で育った18歳のポドゥルは、ハワイで暮らす朝鮮人男性のもとへ嫁ぐため故郷をあとにした。結婚相手とはお見合い写真を交換しただけで一度も会ったことはなく、ハワイがどこにあるかもわからない。けれど、楽園と呼ばれるその島へ行けば、何不自由ない生活が送れるうえに、女性でも勉強ができると聞いたのだ。一枚の写真だけを頼りに、同じく「写真花嫁」となる同郷のホンジュとソンファと共に海を渡る。だが三人を待っていたのは、波のように押し寄せる試練の連続で……。激動の時代に痛みを背負いながらも明日を信じた彼女たちの、勇気と愛情に満ちた半生とは。国際アンデルセン賞・韓国候補作家が贈る、希望を捨てない女たちの愛と連帯を描いた傑作長編小説。
内容説明
1918年、日本統治下の朝鮮。山間の小さな村で育った18歳のポドゥルは、ハワイで暮らす朝鮮人男性のもとへ嫁ぐため故郷をあとにした。結婚相手とはお見合い写真を交換しただけで一度も会ったことはなく、ハワイがどこにあるかもわからない。けれど、楽園と呼ばれるその島へ行けば、何不自由ない生活が送れるうえに、女性でも勉強ができると聞いたのだ。一枚の写真だけを頼りに、同じく「写真花嫁」となる同郷のホンジュとソンファと共に海を渡る。だが三人を待っていたのは、波のように押し寄せる試練の連続で…。激動の時代に痛みを背負いながらも明日を信じた彼女たちの、勇気と愛情に満ちた半生とは。
著者等紹介
イグミ[イグミ]
1962年忠清北道生まれ。84年「新しい友文学賞」を受賞した『ヨングとフックと』でデビュー以後、数多くの児童文学作品を発表する。2004年幼児期に性暴力被害に遭った女子中学生を主人公にした『ユジンとユジン』(20年再版)を発表し、韓国ヤングアダルト文学の先駆者となる。以後、悩みを抱え生きる青少年世代を温かい視線で描いた作品を創作し続け、幅広い世代の読者に支持されている。07年小泉児童文学賞、12年尹石重文学賞、17年方定煥文学賞を受賞、20年国際アンデルセン賞の韓国候補作家に指名された。本書は18年度国際児童図書評議会オナーリストに選定された『そこに私が行ってもいいですか?』(日本語版は神谷丹路訳、22年里山社)に続く、近現代史を背景にした長編小説
李明玉[リミョンオク]
1968年京都府生まれ。東洋大学文学部卒。日本語教師を経て、現在、韓国語講師として関西の中学校・高等学校に勤務。朝鮮・韓国語の翻訳家、通訳、ライターとしても活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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