出版社内容情報
都に現れた妖を退けた春蘭と仲望。少し距離が近づいたものの、仲望は一向に春蘭の《真名》を盗んだ兄のことを話さない。同じ頃、華国に疫病が広がりはじめるが、国は病を収める動きを見せない。この地の守り神も沈黙を続ける中、皇帝は強引に宴を開催する。余興のため占い師として宴に出席した春蘭は、そこで皇帝に目をつけられてしまい……。
異色の中華ファンタジー第二弾!
内容説明
都に現れた妖を退けた春蘭と仲望。少し距離が近づいたものの、仲望は一向に春蘭の“真名”を盗んだ兄のことを話さない。同じ頃、華国に疫病が広がりはじめるが、国は病を収める動きを見せぬまま。この地の守り神も沈黙を続ける中、皇帝は強引に宴を開催する。余興のため占い師として宴に出席した春蘭は、そこで皇帝に目をつけられてしまい…。
著者等紹介
九条菜月[クジョウナツキ]
8月11日生まれ。『ヴェアヴォルフ オルデンベルク探偵事務所録』にて、第二回C★NOVELS大賞特別賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
34
都に現れた妖を退けた春蘭と仲望。同じ頃、華国に疫病が広がりはじめるが、国は病を収める動きを見せず、この地の守り神も沈黙を続ける中、皇帝は強引に宴を開催する第二弾。少し距離が近づいたものの、一向に春蘭の真名を盗んだ兄のことを話さない仲望。生きる糧を得るために妓楼で占い師を始め、余興として出席した宴で皇帝に目をつけられてしまう春蘭。現状を憂い何とかしようとする人はいるものの、享楽的な思考を持つ皇帝はあえて悪手を打ってきてますね…。それを何とか回避しようとする奔走した結果、自らが窮地に陥りそうな春蘭が心配です。2023/03/28
はなりん
15
疫病が蔓延し出した王都。そんな中、後宮で宴が催され春蘭が働く妓楼も参加する事に。そこで皇帝に目をつけられた春蘭。皇帝は何を考えているかわからない不気味さがある。影で暗躍している一族もあり、貴妃の復讐や義賊達の思惑など様々な人の思いが絡まってややこしい。 守り神でありながら、人としての感情に戸惑う春蘭と変わりつつある仲望の関係の変化も楽しみ。ラストには真名を奪った仲望の兄がやっと登場。さてどう展開していくのか楽しみ。2023/06/11
すがはら
12
疫病は収まったけど惜しい人が亡くなって残念。この後、妓楼はどうなるんだろう。突然はさまってきた復讐に燃える哀しき美女と威勢のいい将軍の一目惚れエピソードはどこかに繋がっていくのでしょうか。しかし、真名を取り返すってどうすることなのか気になります。真実の名前を知られたとかじゃなくて取り返せるような物を取られたのか。殴って忘れてもらうとかか。都の守神は人から神になった春蘭みたいな存在を珍しがっていたけど、春蘭が神になった経緯は語られないのかな。2023/06/09
みどり
7
読んでいるはずなのに、部分的にしか覚えていないので、なかなかに楽しめる。いったん「疫」は収束したようだが、 今後が楽しみ。2023/02/27
あずとも
4
皇帝が開催した宴に占い師として出席した春蘭は皇帝に目をつけられただけでなく疫病を収めるため囚われていた守り神を助けるためにある力を使った事で居場所を知られる。いよいよ物語は佳境へ。続きが楽しみ。2023/02/25