出版社内容情報
かみつかれても、引っかかれても、引きずられても、どうしても憎めない! 四十歳を越えて初めて飼ったシベリアンハスキーのルビィ、二代目のラブラドールのユーリィ。二匹の愛犬と過ごした幸福な日々を通して、生き物の生と死を描き出す珠玉のエッセイ集。
内容説明
ひっそりと「さよなら」を告げて逝った、シベリアンハスキーのルビィ。噛み癖、暴れ癖に手を焼いた、ラブラドールのユーリィ。四十歳を過ぎて初めて飼った犬たちとの日々を振り返り、生きること、愛すること、そして死ぬことの不思議を見つめた珠玉のエッセイ集。新たにルビィに関わるエッセイを収録し、編み直した新編集版。
目次
1 薔薇を殺そう(犬をとるか;ルビや;鍋のような犬 ほか)
2 ラブラドールがやってきた(ラブラドールがやってきた;井戸の底から;馬と、カラスと、ユーリィと ほか)
3 動物を愛した人々(馬の仕合吉;野の深い暗い穴;犬の歌)
著者等紹介
村田喜代子[ムラタキヨコ]
1945年、福岡県生まれ。77年、「水中の声」で、九州芸術祭文学賞最優秀作を受賞、本格的な執筆活動に入る。87年、「鍋の中」で芥川賞を受賞、90年『白い山』で女流文学賞、92年『真夜中の自転車』で平林たい子賞、98年「望潮」で川端康成賞、2010年『故郷のわが家』で野間文芸賞を受賞。14年『ゆうじょこう』で読売文学賞、19年『飛族』で谷崎潤一郎賞、21年『姉の島』で泉鏡花賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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