中公文庫<br> 文明と戦争〈下〉人類二百万年の興亡

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中公文庫
文明と戦争〈下〉人類二百万年の興亡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 630p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122072763
  • NDC分類 209
  • Cコード C1122

出版社内容情報

第一一章 ユーラシア大陸の先端――東部、西部、ステップ地帯 
 王の馬兵――時間と空間における馬、歩兵と政治社会 
 封建制とは何か 
 準封建制と中央集権官僚軍事機構 
 国軍歩兵と騎士階級の没落 
 帝国の興亡 
 騎馬戦士とステップ地帯の帝国 
 西洋対東洋 

第一二章 結論――戦争、リヴァイアサン、そして文明の快楽と悲惨 
 強制構造と幾何級数的な発展 
 クィ・ボノ――誰の利益か? 物質的要因 
 性とハーレム
 快楽の園とその門前で炎の剣を握るケルビム〔智天使〕 
 権力と栄光の追求 
 血縁、文化、観念、理想 
 戦争――真剣な目標のための真剣なものか、はたまた馬鹿げたものか? 

第三部 近代性(モダニティ)――ヤヌスの二つの顔
第一三章 はじめに――富と力の爆発 

第一四章 大砲と市場――ヨーロッパ新興諸国とグローバルな世界 
 ヨーロッパの「相争う国家」の出現 
 何が「軍事革命」を構成したのか? 
 国家と軍隊 
 海洋覇権と商業 = 財政革命 
 市場体制と軍事能力 
 印刷工、国民、平民軍 
 近代の戦争――近代の平和 

第一五章 縛られたプロメテウスと解き放たれたプロメテウス――機械化時代の戦争
 技術の爆発的発展と力の基盤 
 富、技術、兵器
 大国と国民国家の戦争 
 帝国の戦争 
 全体主義の挑戦とその敗北の理由 
第一六章 裕福な自由民主主義諸国、究極の兵器、そして世界 
 「民主主義による平和」はあるのか? 
 「民主主義による平和」再考 
 他の関連要因、独立要因 
 自由主義の戦略政策――孤立主義、宥和、封じ込め、限定戦争 
 平和地帯としての先進世界? 
 近代化された社会と伝統的社会はどこで衝突するのか 
 非通常テロと新世界の無秩序 
 結論 

第一七章 結論――戦争の謎を解く 

解説論文――アザー・ガットと『文明と戦争』

内容説明

国家の勃興、騎馬民族の活躍、東洋と西洋の対立、火薬の発明により戦争はいかに変化したのか?下巻は、軍事革命による戦いの規模・形態の変化に着目しながら総力戦までに発展した近代の戦争を分析、またナショナリズムの台頭やイデオロギーの対立の観点から戦争の原因を精査。さらに核兵器、無差別テロ、冷戦以降について検証。

目次

第2部 農業、文明、戦争(ユーラシア大陸の先端―東部、西部、ステップ地帯;結論―戦争、リヴァイアサン、そして文明の快楽と悲惨)
第3部 近代性―ヤヌスの二つの顔(はじめに―富と力の爆発;大砲と市場―ヨーロッパ新興諸国とグローバルな世界;縛られたプロメテウスと解き放たれたプロメテウス―機械化時代の戦争;裕福な自由民主主義諸国、究極の兵器、そして世界;結論―戦争の謎を解く)

著者等紹介

ガット,アザー[ガット,アザー] [Gat,Azar]
テルアビブ大学政治学部エゼル・ワイツマン(Ezer Weitzman)国家安全保障講座担当教授。1959年生まれ。イスラエル・ハイファ大学卒。テルアビブ大学(修士)、英オックスフォード大学(博士)、独フライブルク大学、米エール大学などで研究や教育に携わる。軍事史及び戦争・戦略研究の分野で著作を発表

石津朋之[イシズトモユキ]
防衛省防衛研究所戦史研究センター長

永末聡[ナガスエサトシ]
佐賀県庁勤務、「歴史と戦争研究会」事務局

山本文史[ヤマモトフミヒト]
近現代史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

63
下巻は第2部の後半から。上巻の議論がぶれておらず、「戦争は人間のある種進化論的な本質に根ざす」という一貫した視点で書かれている。そして第3部で近代の戦争に突入。近年の自由主義で民主的な戦争を回避する傾向については、制度の問題ではなく、そうしたいわゆる先進国の構成員にとって、戦争を避ける方が自身(あるいは社会)の獲得物が多いからと捉えている。しかし現代の日本も含めたそうした国々とは異なる、例えば権威主義的な国や、崩壊寸前の国などでは、そうした力は働かないため戦争の危険が高いとも。20年先を予言するような本。2025/02/26

かんやん

32
戦争が国家を作り、国家が戦争を作る。下巻では時間を下りながら、ユーラシアからヨーロッパへとフォーカスしてゆく。章毎にテーマが異なり(搾取を可能にした農業、封建制の真の定義、灌漑農業と乾式農業、遊牧民の優位と帝国の脆弱性、いわゆる三大発明の軍事的影響、大国が小国に苦戦する理由、民主主義国家は戦争を行わないかetc)、鋭い洞察もあるつつ散漫な印象なのは、それぞれのテーマで一冊の本が書ける程濃いから。都市の発展と教育レベルの上昇、印刷技術により近代ナショナリズムが興り、時に政府よりも国民の方が好戦的だった。2023/12/19

アナクマ

28
これは大著。まずは下巻の解説論文で全体像をつかむのが吉。そして、解説の中で紹介される関連書籍を原著刊行年の順にリストアップしておく。ほかは略。◉『戦争論』クラウゼヴィッツ1832年。『補給戦』クレフェルト77。『戦争の世界史』マクニール82。『戦争の変遷』クレフェルト91。『戦略の歴史』キーガン93。『銃・病原菌・鉄』ダイアモンド97。『戦争と人間の歴史』キーガン98。そして本書、ガット06。『戦争文化論』クレフェルト08。→2023/01/03

MUNEKAZ

12
下巻は軍事革命と近代化を経て、現代の対テロ戦争までを扱う。上巻で見られた異なる時代の類似した状況を相対的に比較する手法は健在。とくに古代ギリシャの民主政と現代の民主主義国家を「好戦性」という観点から比べるあたりは面白い。著者は人類にとって戦争とは、希少な資源を求める本能的な動機があり、クラウゼヴィッツの如く政治の延長で捉える見方に疑問を呈す。ならば戦争は不可避なものかといえば、実際は様々な要因が混然となって「選択」するものであり、平和の方が得る物が大きいならば、戦争は減っていくとする。そこに希望がある。2023/07/26

スプリント

9
正月休みに一気読み 上巻に続き中世の戦争の変化から現代のテロ戦争までを取り上げる。 2025/01/14

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