出版社内容情報
江戸は浅草田原町。恋の痛みをいやしてくれる若き「女医者」がいた。自身も切ない過去を抱える女医は、叶わぬ恋に落ちてしまう。あろうことか、子堕ろしを取り締まる同心と……。女の悲哀と恋模様を巧みに織りなした連作時代長篇。新たに最終章を書き下ろした決定版。
内容説明
時は天保、江戸は浅草田原町。恋の痛みをいやしてくれる若き「女医者」がいた。自身も切ない過去を抱え、この道へ進んだ彼女だが、叶わぬ恋に落ちてしまう。あろうことか、子堕ろしを取り締まる同心と…。女たちの悲哀と恋模様を巧みに織りなした時代長篇。新たに最終章を書き下ろした完全版。
著者等紹介
諸田玲子[モロタレイコ]
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。1996年『眩惑』でデビュー。2003年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、07年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、18年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiko
5
読み始めて再読だったことに気がついた。あさのあつこさんのおえんシリーズの方が好きかな。2022/08/03
kmzwrs5781
4
中条流が御法度とされる時代に、苦しむ女性たちを助けたいと奮闘する女医者の物語。想うことに気づいてはいけない、身分違いの人への想いを抱えながら自分の足で歩んでいく女性の物語。もしかしたらあの時代の才能ある女性はオンナとして生まれた自分を恨んだりしたのだろうか、、、2024/09/29
fukufuku
4
町医者の娘は中條流の女医者。 じじいかばーさんしかいないイメージの女医者はうら若い女性で、わけありな風情。 この女医の元にすがってやっくる女性たちの子堕ろしのいきさつと、彼女と秘めた恋をする同心のおいかける事件と、周囲のいろいろ。 各章の冒頭の俳句がなかなかよい味をだしている。2023/01/28
のあこ
2
三泊四日の旅行中、夜に読みました。 江戸時代の若い「女医者」お江与のお話。 面白くて、切なくて、やりきれなくて、応援したくなる時代小説。 「中條」という言葉、初めて知りました。 知らなかった言葉や時代背景を教えてくれて、楽しめる時代小説って好きになりました。2023/02/22
おい
2
取り立てて言うこともない時代物だが、文体が読みやすく、さらさらと読み進められた。筆者の狙いはそこ? ★★★2022/10/05