出版社内容情報
法では裁けぬ悪を始末するという、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブン。死んだ親友の交際相手の男を殺して――という女性からの依頼が舞い込み、動き出した彼らだったが……。「復讐」という言葉のもとに、数々の人間模様を目の当たりする彼らの日々を描く。新メンバー登場、そして謎の組織も再び動き出す、〈ジウ〉サーガ最新作。〈解説・宇田川拓也〉
内容説明
法では裁けぬ悪を始末する、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブン。死んだ親友の交際相手の男を殺して―そのような依頼が女性から舞い込み、動き出した彼らだったが…。「復讐」という言葉のもとに、数々の人間模様を目の当たりにする彼らの日々を描く。新メンバー登場、そして謎の組織も再び動き出す、“ジウ”サーガ最新作。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イアン
146
★★★★★★☆☆☆☆シリーズ初の短編集となる<ジウ>サーガ第9弾。セブンの始末には無期懲役も、執行猶予もない。無罪か死刑。そのふた通りしかない―。前作でメンバーの一人を失い、新メンバーを迎え再び〝セブン〟となった彼らの前に、あの組織の影が…。ジロウや市村などこれまで内面が描かれることの少なかったメンバーの視点から綴られる5つの復讐の物語。露骨な性描写も多く、読み手によって好き嫌いは分かれそう(嫌いな人はここまで辿り着かないか)。その仕事ぶりは痛快ですらあるが、欲をいえばミサキ視点の物語も読んでみたかった。2023/07/22
KAZOO
113
このシリーズも途中でかなり変わってはいるものの9作目になるのですね。コミックのワイルドセブンのような感じもしていましたが、今回は新しいメンバーが入ってきました。短編(5作)ながら中身はけっこう濃くて楽しめました。特に最初の話などは「目には目を歯には歯を」を地でいくようなもので結構どぎつい感じですが後味スカッとという感じです。2021/10/26
のり
109
歌舞伎町セブンの欠けたメンバーに新たなる顔が加わる事に…本作は、それぞれのメンバーが話を持ち込んでの5件の事件。秩序を守る為のダークヒーロー達。相変わらず手際も良いが、繰り広げられる会話も面白い。裁きを受ける有無。見事な采配だ。「NWO」や「東」の動きも迫りつつあるのか?益々、目が離せなくなるシリーズだ。次作を楽しみに待つ。2022/04/03
りゅう☆
88
歌舞伎町セブンに新メンバー加入。杏奈によりいつの間にか入らされていた感に笑える。ジロウは男性の自殺した婚約者の無念を晴らすため、市村はエジプト人アイマンが事故に至った経緯に怒りを、恋愛相談を受けた杏奈がジンさんに「手」を託し、掃除屋シンちゃんが掃除した死体って女の子が探してる彼でして…。陣内に届いた昭子からの「たすけて」メール。この世に悪は許さない、正義の味方歌舞伎町セブン!殺し屋だけど、情が溢れててカッコいい。悪を見事に成敗してめでたし…で済まない次なる問題に踏み込みそうな展開。早くまた彼らに会いたい。2022/01/16
タツ フカガワ
87
ジロウ、組長市村、杏奈、掃除屋シンちゃん、陣内と歌舞伎町セブンのメンバー各々の視点で描かれる5話の短編連作。それぞれのキャラクターが際立ち、これまでの長編とはまた違った面白さでした。なかでも、笑いが漏れる組長市原の「凱旋御法度」と掃除屋シンちゃんの「改竄御法度」がよかった。2022/06/21