出版社内容情報
連続児童誘拐事件の黒幕・ジウを威信にかけて追う警視庁。実行犯の取り調べを続ける東警部補と門倉巡査は、〈新世界秩序〉という巨大な闇の存在に気づき、更なる事件の予兆に戦慄する。一方、特進を果たした伊崎巡査は特殊急襲部隊を離れ、所轄に異動するが、そこにも不気味な影が迫っていた!〈解説〉宇田川拓也
内容説明
連続児童誘拐事件の現場で、ついに殉職者を出してしまった警視庁は、威信にかけて黒幕・ジウを追う。実行犯の取り調べを続ける東警部補と門倉巡査は、“新世界秩序”という巨大な闇の存在を知り、更なる事件の予兆に戦慄する。一方、特進を果たした伊崎巡査部長は、特殊急襲部隊から所轄署へ異動。そこにも不気味な影が…。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
226
二人の女性刑事による陰陽の物語に留まらず、新世界秩序の登場により一挙にスケールアップしていく。新潟を舞台にした、ヒロポン·シャブまみれの話が、こんなところに繋がっていくのか。そして、城西信用金庫西大井支店立て籠り事件の顛末に戦慄する。闇が密かに忍び寄る怖さがある。2023/10/03
ひらちゃん
76
だんだんジウに近づいてる。でもジウの考えがまだやっぱり理解できない。宮路の過去と存在から確信に迫ってきている予感と恐ろしいことがまだまだ続く予感。基子はこのまま暴走するのか?どこまで彼らの思想が広がっているのか不気味。一気読みしかないでしょ。次も。2021/05/05
mayu
74
前巻では謎ばかりだったジウが少しずつ姿を見せ始める。ジウの生い立ちは、予想の上をいく過酷なものだった。そして、もう一人、ミヤジも性と暴力に支配された集団の中で育った、壮絶な過去をもつ。新世界秩序。ジウやミヤジが住む、あちらの世界。彼らが目指す理想、その中では殺人すら容認されているという。あの人も、また別のあの人も、あちらの世界とつながっていた。だんだん誰が信じられるのかわからなくなってくる。ジウの本当の目的は?3巻へ。2022/03/21
sin
59
関連する営利目的の誘拐事件で逮捕された元自衛官の犯人が語る「新しい世界の、秩序」は己れの覚醒がもたらした真理だと嘯くが、それは戯言で現状に満足出来ない地道な努力さえ出来ない社会のはみ出しもののワガママに過ぎない。新世界秩序は革命か?いや革命は大衆の総意であって先導者の思惑に沿うものになるとは限らないのではないだろうか?一転、主犯格のジウや影に控えるミヤジはと云うと子供の頃に社会から隔てられ暴力のなかで生きていかざるを得なかった彼らにとって生存競争に打ち勝つための手段に過ぎず主義主張とは異なるように思う。2023/01/17
えりこんぐ
46
こちらも新装版にて再読。ジウの正体と狙われた基子。そうそう、ミヤジっていう頭のおかしな爺さんもいたわ。相変わらず暴力描写がえげつない。これで基子が『あっち側』に行ってしまうのか、美咲がどう動くか...ほとんど覚えてないのでⅢもじっくり読もう。【積読92】2023/11/16
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