出版社内容情報
いよいよ商人として立つ呂不韋。趙にとらわれた公子を扶け、大国・秦の政治の中枢に食い込むための大きな賭けがいま、始まる! 激動の第四巻。
内容説明
あれは奇貨かもしれない―。秦の昭襄王の信任を得た范雎は、宰相・魏〓を失脚させ、宣太后を排払する。秦の政変に乗じて呂不韋は、趙で人質生活を送る安国君の公子・異人を嫡子として立てるため、奔走するが…。
著者等紹介
宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、93年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tomoichi
14
ついに子楚登場。2021/10/03
路地裏のオヤジ
4
BSテレビで「コウラン伝」を放送していたので、併せて読むとよく理解できた。2023/09/03
ねんまに
4
これまで積み重ねてきた学問と人脈を糧に、商人として活動開始し、そしてついには政治の世界に身を投じようとしていく呂不韋。しかしまだ歴史に名を残すような活躍はしておらず、最終巻でどんな展開が待ち受けてるのかが気になります。2021/09/30
えで
3
途中でワクチン接種を挟んだ。 印象に残った箇所の箇条書き P49 前進と進歩に憧れる呂不偉の農業に対する焦り、不安 P94 失敗しない人は成功者ではない P222 王のために死ぬことが忠ではない→現実逃避 P333 すべてを統制下においた国を想像したとき、国民の希望と意欲との衰退も同時に見えるようで、萎えた精神でうめつくされた国は理想の国では決してない。2021/10/15
Toshihiko Azuma
1
なんと、やっと異人が登場する。そうなっていくんだを予感させる、これまでのながれですか。2025/03/17