サスペンス映画史 (新装版)

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サスペンス映画史 (新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622095613
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C0074

出版社内容情報

「ひとは何を求めて映画を見るのか。自由の幻想を求めてである、という答えが第一にありうるだろう。(…)しかし、それだけではない。自由ではなく不自由の体験を観客に与えようとするフィルム群があることは、誰しもが知るところであるだろう」
「サスペンス」とは、宙吊りの状態、未決定の状態に置かれること。登場人物および観客をもそんな状態に巻き込むのが、サスペンス映画である。ひとはなぜ自らすすんで、そんな不自由と恐怖を求めて映画を見るのか。
感情移入とカタルシスに基づく説話論的サスペンス理解を超えて、確かな足場のない宙吊りの不安、さらには不安がもたらす魅惑を、サスペンス映画はさまざまに組織し、洗練し、そして継承してきた。
「不安が最終的に解消されることなどけっしてなく、(…)ヒッチコック的な眼差しを経由したいま、日常は、映画館の外においても、つねにすでに犯罪を抱え込んだものとして現れる」
グリフィス、セネット、キートン、ラング、ウェルズ、ターナー、ヒッチコック、スピルバーグからイーストウッドまで、斬新な映像分析、小気味よい論理展開、息づまる(映画的な)場面描写によって、新たな映画の見方を提示する。表象文化論の新鋭による、読み物としても第一級の映画史。

内容説明

グリフィス、ヒッチコックからイーストウッドまで「サスペンス=宙吊り」の魅惑を語りつくす第一級の映画史。

目次

第1部 モビリティー(サスペンスの始まりとグリフィス;バーレスクとモダン・エイジ;フリッツ・ラングと二つの全体主義)
第2部 めまい(主観的サスペンスとジャンル化;ヒッチコック的サスペンス;ポスト・ヒッチコック)
結論

著者等紹介

三浦哲哉[ミウラテツヤ]
青山学院大学文学部比較芸術学科教授。映画批評・研究、表象文化論、食についての執筆も行う。1976年福島県郡山市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Kouro-hou

18
大元は修士論文を補完したものらしい。サスペンスの要素が皆無の映画も少数派で、話はD.W.グリフィスから始まってしまう。オーソン・ウェルズもチャップリンもサスペンス。技術の向上ではめ込み合成や少ない光源での撮影が可能になり、作りやすく効果がわかりやすくてウケるサスペンスが単独ジャンルとして一本立ち。ロマンスサスペンス派だったヒッチコックが、「めまい」を境に愛の不毛サスペンスに移行した、というのはわかる気がする。イーストウッド監督作にかなり頁をさいており、なんか読んでいるとサスペンスの大家に見えてきて困るw2024/04/21

明石です

4
革命的な一冊。まさか博論本とは、、(あとがきで知った)。小説の他に、このレベルのものを書けたら満足して死ねるなあと思える映画の本に出会えた喜びで今たいへんに興奮しています。2025/04/30

numainu

1
評価C2023/04/20

kentaro mori

1
すべて黒沢清についての文章として読む2023/01/04

囚人13号

0
「サスペンス」の一語に込められた言語価値が果てしなく拡張し、映画史を横断していく。リュミエールに始まりグリフィスやサイレント喜劇等、人間同士の距離感(或いは物理的な宙吊り)がドラマを駆動させていくものから40〜50年代はラング/ターナー/ヒッチコックらによる、画面設計/脚本等あらゆる面で表象される「不可視」という主題が、そのままメタ的にサスペンスを体現するように。最後のイーストウッド評やSF論がまたおもろいし、中々語られることのない文脈からなので第六章だけでも十分に読む価値あり。

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