出版社内容情報
新しい料理の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである――。1825年に刊行された『味覚の生理学』は、日本では『美味礼讃』の訳書名で知られてきた。美食家としての情熱と蘊蓄を科学的知見をもとに掘り下げ、食べることが人間と社会にとっていかに重要であるかを説いた美味学の古典。大胆な編集にもとづき、平易な訳文・親しみやすい解説を施した決定版。
内容説明
新しい料理の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである―。1825年の刊行以来、日本では『美味礼讃』の邦題で知られてきた『味覚の生理学』。その本質に迫った大胆な編集と平易な訳文、親しみやすい解説で、美味学の原典が甦る。
目次
味覚の生理学 第1部(承前)(肥満について;肥満症の予防と治療;痩せすぎについて;断食について;消耗について;死について;料理の哲学史;レストランについて;模範的グルマンディーズの実例;ブーケ(花束))
味覚の生理学 第2部(補遺について;ヴァリエテ(余録)
著者ブリア=サヴァランによる跋
教授のアフォリズム(箴言)
読者に告ぐ)
著者等紹介
ブリア=サヴァラン[ブリアサヴァラン] [Brillat‐Savarin,J.A.]
1755~1826年。ローヌ川近くの裕福な法律家の家に生まれる。ディジョンで法学・化学・医学を学んだ後、故郷で弁護士事務所を開設。1790年フランス革命の勃発を受け代議士となる。革命末期、自分の首に賞金がかけられていることを知り、スイス、オランダを経てアメリカへ亡命。フランス語とヴァイオリンの教師としてニューヨークなどを渡り歩く。96年フランスに戻り、97年司法官の職を得る。その後、死去するまでパリ控訴裁判所の裁判官を務めた。生涯独身。『美味礼讃』は死の二ヵ月前に出版された
玉村豊男[タマムラトヨオ]
1945年、東京生まれ。71年、東京大学仏文科を卒業。在学中にパリ大学言語学研究所留学。通訳、翻訳業を経て、文筆業へ。絵画制作のほか、西洋野菜やワイン用ブドウの栽培、ワインの醸造をする農園ヴィラデストを営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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