出版社内容情報
海、今、藤田、そして高城――鳴沢了は彼らと再び事件に挑む!
堂場瞬一史上売上NO.1警察小説、シリーズ唯一の連作短篇。
警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。閑古鳥が鳴く事務所に鳴沢了から、俳優の息子・勇樹のボディガードをしてほしいという依頼がくる。破格の報酬につられ引き受けるが……(「不変」より)。藤田、海、今、そして高城――仲間たちが見た「刑事と生まれた男」の真実とは?
内容説明
警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。閑古鳥が鳴く事務所に了から、俳優の息子・勇樹のボディガードをしてほしいという依頼がくる。破格の報酬につられ引き受けるが…(「不変」より)。藤田、海、今、そして高城。仲間たちが見た「刑事として生まれた男」の真実とは?シリーズ唯一の短編集。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年秋『8年』にて第一三回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
103
以前にこのシリーズを読んだときにはこの本は未読でしたので非常に楽しく読ませてもらいました。主人公の周りの親しい人から見た話でどちらかというと今までのはなしからはうかがい知れない主人公の側面が見て取れました。ただ話が短いせいか少し物足りなさが残る気がしました。2021/06/04
のり
72
「鳴沢了」を知る人達の目線からの短編集。警視庁一の問題児も結婚して丸くなった?己の中にある正義に従って突き進んでいたが、妥協したり相手を立ててやったりビックリである。敵も多いが、命を預け合い心底信頼を感じる者も複数いる。それにしても「冴」に対して「大友鉄」を紹介しそうになったり、娘をあやしている姿を想像しただけで笑いが込み上げる。またいつか会いたい。2022/11/21
さくさく
20
鳴沢了シリーズ外伝。これまで鳴沢を見てきたお馴染みの第三者の視点から彼の姿を描いた短編集。どこに行っても事件に巻き込まれてストッパーの力を借りないといけないというのはもう流石の域に達している。それでも皆が彼を嫌ってるわけでもなく親しげに打ち解けているのだから微笑ましい限りである。しれっと結婚してたりアナザーフェイスの大友が出てきたりするのも粋なファンサービスか。他にも読むべき作品がまだまだあって堂場さんの読者は幸せだ。2021/07/06
もりりんの母
12
鳴沢了外伝、鳴沢を知る7つの短編集。刑事としか生きれない男そして、息子?シリーズを新たに読みたくなる。2020/12/26
ふぃえ
8
鳴沢了シリーズ短編集。スピンオフで、今までの登場人物を主人公にしたものを7編(冒頭の『瞬断』は、疾走課の高城が主人公)。おもに(全部?)今までの10作のあとの話になっていて、鳴沢の変化も見られて嬉しかった。これで鳴沢了シリーズは完結なので、あとは、他作品にひょっこりと登場して、様子を知ることができればいいな。2023/09/24