中公文庫<br> 「般若心経」を読む

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中公文庫
「般若心経」を読む

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  • サイズ 文庫判/ページ数 203p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784122068865
  • NDC分類 183.2
  • Cコード C1115

出版社内容情報

人はなぜ「生」に執着し「色」に執着するのか。幼少時代の誦読と棚経を回想、一休和尚や正眼国師(盤珪禅師)の訳や解釈を学び直し、原点から人間の性を見つめ直す。色と欲に煩悶した日々を顧み、生き身のありがたさ、女性は弥勒菩薩など独自の境地に辿り着く。愚かさを見すえ、人間の真実に迫る水上版「色即是空」。<解説>高橋孝次



「般若心経」全文


序 章 「まかはんにゃはらみたしんぎょう」


第一章 漢字「般若心経」にめぐりあう


第二章 正眼国師の『心経抄』と私


第三章 一切は「空」である


第四章 私版「色即是空」の世界


第五章 一休における「色即是空」の世界


第六章 死して百日紅や椿の花となる


第七章 不浄を美しいと思うときもある


第八章 六根・六塵の本体は無である


第九章 無明とは何か


第十章 四苦八苦を成敗するには


第十一章 のたうちまわって生きるしかない

内容説明

人はなぜ「生」に執着し「色」に執着するのか。幼少時代の誦読と棚経を回想、一休和尚や正眼国師(盤珪禅師)の訳や解釈を学び直し、人間の性を見つめ直す。色と欲に煩悶した日々を顧み、生き身のありがたさ、女性は弥勒菩薩など独自の境地に辿り着く。愚かさを見すえ、人間の真実に迫る。水上版「色即是空」。

目次

「まかはんにゃはらみたしんぎょう」
漢字「般若心経」にめぐりあう
正眼国師の『心経抄』と私
一切は「空」である
私版「色即是空」の世界
一休における「色即是空」の世界
死して百日紅や椿の花となる
不浄を美しいと思うときもある
六根・六塵の本体は無である
無明とは何か
四苦八苦を成敗するには
のたうちまわって生きるしかない

著者等紹介

水上勉[ミズカミツトム]
1919(大正8)年、福井県に生まれる。幼くして京、都の禅寺に預けられる。立命館大学文学部国文科中退。61(昭和36)年『雁の寺』で直木賞、『宇野浩二伝』で菊池寛賞、『一休』で谷崎潤一郎賞、『良寛』で毎日芸術賞、『寺泊』で川端康成文学賞受賞。2004(平成16)年9月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネジ

34
★★★★☆ 著者の人生経験に基づく般若心経の解釈、感想。著者が感じた存在、苦しみは般若心経によれば無いものとされることに納得がいっていないと主張しており、潔いと思った。 ①障害を持って生まれた娘の事を思い、苦しみも空とした般若心経をそのまま受け入れることはできなかったら。 ②般若心経を唱える今日の僧侶が社会に執着している事に矛盾を感じた。 ③(私見)般若心経は理想としつつも、凡庸を愛するのも悪くはないのであろう。2023/12/10

Minamihama

14
般若心経、一番短いお経なので読んでみようかと思い立ち、たまたま手に取った本。 水上勉という人はすごい人だ、色々な先人の般若心経解説書を読まれていて、それでも凡人の私には承服できない、と、自分の経験を挙げて言っておられる。 この様な解説書にたまたま出会えたことに感謝。 2023/05/28

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